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第57回 あなたのあの上司も会社に不満を抱えている

私たちが日々、上司に対して不満を感じているように、その上司も会社や彼の上司に不満を抱えていることがあるようです。

先日の会議で、『当社は顧客満足度を調査する仕組みがない』というトピックスがありました。

そこに上司が「顧客満足度だけじゃない、社員満足度も調査すべきだ!」と声を荒げました。

彼の提案の背景には、長年勤めた前職の経験があるようです。

そこでは顧客にも社員にも定期的にフィードバックを求める仕組みが整っていたそうで、それを当社にも導入したい、と強く主張していました。

ただ、私は心の中で「それを導入したら、真っ先に矢面に立つのはあなたではないのか?」と思ってしまいました。

私の上司は70歳近いにもかかわらず、バリバリ働き、顧客の商談にも積極的に顔を出します。

親分肌で頼りになる部分もあり、「ここぞ」というときには安心して任せられるのですが、難点もあります。

部下の話を素直に聞くのが苦手で、具体的な指示を出すことも少なく、さらには自分の非を認めるのが大の苦手です。

そのため、彼と馬が合わずに去っていった同僚も少なくありません。

つい最近退職した同僚もまた、彼との関係が原因のひとつだったことは間違いありません。

もしも社員満足度調査が導入されたら、いったい何が起きるのだろう?と内心ドキドキしています。

特に、中小企業の弊社で匿名性が保たれるのか?

不満を書いたら、すぐに誰が書いたのか特定されるのではないか?

そんな疑念が頭をよぎります。

ーー色々と愚痴も混ざって書いてしまいましたが、個人的には、仕事をする上で上司や環境に過度に頼るのは間違っていると思っています。

上司も環境も「利用する」ものと考えているからです。

上司が気難しいなら、その地雷をうまく避けながらコントロールするのが得策です。

また、何かと小言を言いたがる上司には、その言葉を受け流しながら業務を遂行する「柔軟なスキル」が求められます。

さらに、会社にITリソースが乏しければ、少ないリソースをフル活用して乗り切る力が必要です。

どんな環境であろうと、自分の力で打開できるサラリーマンこそが生き残れるのです。

どうしても環境が合わなければ転職せざるを得ませんが、年齢を重ねる毎に厳しさが増してしまいます。

私は経営者になる覚悟も資金もありません。

だからこそ、今の環境を最大限に活かしてサラリーマン人生を泳ぎ切る力を磨き続けたいと、今日も心に誓っています。

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