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コンサルタントのための「フレーム問題」入門~無意識に判断できないAIと私たちを思考実験で考える2024/10/14

2024/10/14にリベラルコンサルティング協議会理事の矢萩さんによる【コンサルタントのための「フレーム問題」入門(矢萩回) 】のイベントが開催されました。AIで動画や写真などが生成されてくる中、私たちコンサルタントはAIと何が違って何を意識して何に頭を使って、行動していったらいいのでしょうか。思考実験をもとに考えてみましょう。

まずは押さえておきましょう

リベラルアーツを実践しましょう。そのためには、
①複数の選択肢を持ちましょう
 既存の選択値を認知・未知の選択肢を発見・新たな選択肢を作る
②選択肢を選ぶ基準を持ちましょう
 自分軸・基本的法則・現代の把握・近未来
この2つをサポートするのがコンサルタントの役割です


思考実験で体感しましょう~フレームの問題

フレーム問題とは
人工知能のロボット工学分野で定義された概念。システムが行動する際に何が変化し、何が変化しないかを適切に判断できないために生じる問題のこと

💡私たちは直感的に考えます。ただ、AIは、
基本的に全て説明しないとわからない
不測の事態に臨機応変に対応できない
完全にマニュアルがいる 
んです。まずそれを体感してみます。

思考実験Ⅰ「爆弾とロボット」
1984年に考えられた認知科学者ダニエルさんの思考実験で考えてみましょう
<Q📍>洞窟があります。洞窟には時限爆弾が仕掛けられています。その洞窟にロボットのバッテリーが置いてあります。どうしますか?

①「取って来なさい」と命令
もし、ロボットのバッテリーの上に時限爆弾が設置されていたら。。。
⇒💡時限爆弾ごとバッテリーを運んできた。失敗😱
②「バッテリーを運び出すことによって起こり得る出来事をその場で検証せよ」と命令
⇒💡計算すべき問題が多すぎて処理ができず、動き出せず爆発😱

どんな風に考えたらいいでしょう
EX)バッテリーだけもってきて、ここで爆発しないことを最優先にする、、、
難しさを体感してください。

無意識に前提条件を考えるということが難しいのがAIです

思考実験で考えましょう~ビジネスにおけるフレーム問題

新しいプロジェクトを開始しようとしたらいろんなリスクがあります。それを考慮すると決断や判断・行動が遅れ、ビジネスチャンス逃します。さて、どうしたらいいでしょうか?

思考実験Ⅱ「爆弾とロボット」改良版
<Q📍>前のロボットは人間も思いつかない事柄の全て洗い出すことを始めました。そのために洞窟に入る前に止まってしまった。では、どうする?
③「不要な思考を排除して、バッテリーを回収」と命令。
⇒💡すると、、、、無関係な事項を洗い出そうとし、停止😱

❓どうすれば❓
 思考の枠組み「フレーム内(関係のあること)とフレーム外(関係のないこと)」と思考の優先順位をプログラムすればいい
何を考慮して何を無視すべきなのかが大事 

思考実験で考えましょう~事故や問題の防ぎ方

人工知能学者の松原仁氏の思考実験
<Q📍>ペットの猫が雨に濡れたので、電子レンジに入れました。このような事故を防ぐためにはどうすべきでしょうか?
EX)食べ物だけ、生き物禁止、問い合わせ

このようなフレーム問題みたいな問題は皆さんの周りがたくさんあります。

その問題、どういう要素をフレーム内に入れるか(想定内)、入れないか
(想定外)なのかを明確に分けましょう

そこで役立つリベラルアーツ
最適解を探すための知識や技術を身につけ選択肢を増やしましょう
⇒しかし、💡増えすぎると、選択するのが大変になります
⇒💡選択の優先順位を決めていきましょう
そのために選択する・優先順位をつける基準を持ちましょう
💡ここで役立つのがリベラルアーツ。これがコンサルタントの仕事です💡


リベコではこのような学びやワークショップを定期的に開催しています。一緒に学んでみたい方は一般社団法人リベラルコンサルティング協議会まで✋🏻😄✋🏻(イラスト:噺のキャリアコンサルタント 小谷篤史
 文:子供優先の専業ママからの脱却を目指すキャリコン 浦田ひろみ)

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