捨てられてしまうユニフォームから生まれたこと
こんにちは 広報担当のオカです。
突然ですが、皆さんは子どもの頃どんなものを宝物にしていましたか?
私が記憶にあるのは、海水浴に行ったときに海岸に落ちていたガラスの欠片です。調べてみるとシーグラスと呼ばれているそうですね。
今思うとただのガラス片ですが、子どもの頃は、「宝石みたい!」と思って、夢中で集めて家まで持って帰っていたのを覚えています。
他にも珍しい形の石やお菓子についているおまけのシールなど、今思うと「なんてことないもの」を、子ども達は大切にしていたりしますよね。
実は、8月2日(パーツの日)に、東京ヴェルディ女子ホッケーチームと協同で行ったイベント「イッツ・ア・パーツワールド2022」で、そんなことを思い出す出来事がありました。
それは、イベントで行った小物入れづくりでのことでした。
きっかけ
実は、この小物入れづくりは、東京ヴェルディの方から「廃棄してしまうユニフォームがたくさんある、なんとかしてこれを活用できないか?」というご要望から生まれた企画でした。
東京ヴェルディ女子ホッケーチームでは、多くのプロスポーツと同様に、毎シーズンごとユニフォームを新調されるそうです。役目を終えたユニフォームは、その後、利用する機会がないまま保管され、廃棄されるのを待つ状態でした。SDGsに取り組まれる中で、このユニフォームに着目され、私たちにご相談くださいました。
当初は、このユニフォームを使い、ぬいぐるみやエプロン、タオルなど、私たちがユニフォームを加工したグッズをプレゼントする案もありました。
ですが、「せっかくなら、モリトのパーツにも触れてほしい」、「自分たちで作った方が、夏休みの思い出になるのでは?」という想いから、できるだけ子ども達が簡単に作れて、モリトのホック(スナップボタン)を使ってできる小物入れをチョイスしました。
世界にひとつだけ
イベント当日は、裁断したユニフォームに厚紙を貼り付けた台紙を準備。子ども達に印に沿って折り曲げてもらい、箱の形を作ります。
小物入れの外側は、緑色や白色のユニフォームになっていて、東京ヴェルディ女子ホッケーチームのロゴや、選手の背番号がプリントされています。また、内側になる厚紙の部分にもロゴマークをいれて、ユニフォームとマッチしたデザインにしました。
そして、箱型になったら、たくさんのモリトのホックから自分の好きなものを選んで、専用の機械(打ち機)を使って打ちつけ!
ホックでしっかりと固定されて立派な小物入れになりました。
ユニフォームの色やプリントされている背番号、取り付けたホックの種類など、形は同じでも少しずつ違いがあるデザインで、世界にひとつだけの小物入れが完成しました。
創業以来ホックを扱っている私たちとって、子ども達がホックをじーっと眺めたり、一生懸命に打ち付けをしている姿は、なんともうれしい光景でした。
中にいれた宝物は?
東京ヴェルディ女子ホッケーチームのユニフォーム使った、自分だけの小物入れに、子どもたちは大喜び。
他にも体験アートやホッケー体験など、盛りだくさんだったイベントが終了し、子どもたちを見送っていると、ホッケー場で拾ったのかセミの抜け殻を宝物のように小物入れに入れている少年の姿を発見!
もはや虫は大の苦手になってしまった私からすると、「持って帰るとご両親が困るぞ…」と思いましたが、同時に「子どもの頃は、似たようなことをやっていたなー」と懐かしさも感じました。
子どもたちが喜んでくれただけでなく、参加していたスタッフも、とてもほっこりした出来事でした。
捨てられてしまうはずのものから生まれたこと
元々は捨てられてしまうはずだったユニフォームから生まれたこの小物入れづくり。子どもたちの笑顔や心あたたまるエピソードなど、たくさんのコトが生まれた企画となりました。
サステナブルの取り組みは今、いろんな所で行われていますが、それだけでなく、人の心に響くようなイベントや取り組みを行っていきたいなぁと改めて感じました。