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お遍路アイテムリスト【前編】
まだ巡礼の途中だけれど、気になる人もいるかもしれないので、森のお遍路「全アイテム」を紹介しておく。
mont-bell ムーンライト Ⅰ型
10月に行く野宿遍路。ということでテントを持っていくかタープを持っていくかで結構悩んだ。テントは重いけどその分、安心感が段違い。タープは装備を軽くできる。最終的にはテントを持っていくことにした。
道具を選ぶときは「効率」や「合理性」もあるけれど「思い出」というか、いつも一緒だった、大好きなあのギアと今回も旅したい、みたいな基準も実はあって。そういう意味ではマイキャンプギアで最も思い入れがある、一番の古株がこのmont-bellムーンライトⅠ型だ。
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「ムーンライト」はその名の通り「月明かりの下でもかんたんに設営できる」をコンセプトにしたmont-bellを代表するテントシリーズだそう。これのⅢ型は「ゆるキャン△」で志摩りんが使っていて大人気で売り切れだとか。まったく知らんけど。
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ショックコードという独自の規格を採用。何かというとポールの中にゴム紐?のようなものが入っており、ほっとくだけでほとんど自動でポールが組み上がってしまうような仕組みになっているのだ。
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1人用のテントは狭いとも言われる。たしかに。またクラシックなモデルなので現在のテントからすると比較的重量が重い。でも、好きなんだよね、このテント。一緒に過ごした思い出、というと詩的な感じがするが、雨の日、風の日、暑い日寒い日。こいつのおかげで、たくさんの場所、たくさんのシチュエーションでたくさんの時間を「無事」に過ごさせてもらえたという実績の圧倒的な安心感に「重いしかさばる」がやっぱり毎回持っていってしまうんだよなー。
1人用は狭いと言うけれど、無理すれば2人眠れるかも?くらいのスペースは中にあるし、写真のように寝室スペースの前に小さなスペースを設けることができるので、ここに道具を置いたり靴を置いたりもでき、使い勝手はめちゃくちゃいいです。
それに一応1人用だけれど、人数増えた場合は追加の人数分1人用のテントを持っていけばいいだけなので、実は1人用テントのほうが意外と応用力も高いっていうか。だって家族や友達とキャンプに行くとして、寝るまではみんなでどうせ屋外で集まるし、寝る時は1人で寝たい、1人になりたいでしょ。
今だと値段めちゃくちゃ上がっちゃってるけど当時は確か2万円もしなかったはず。もう20年近く使ってるけど故障も一切ないし、mont-bellはアイテムが故障しても修繕を有料でしてくれるので本当に長く愛用品を使いたい人はmont-bell一択ですわ。
アライのアルミペグ
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重くなるしどうしようかとこれも直前まで迷ったけど持っていくことにしたペグ。キャンプやる人には人気のド定番ペグです。とにかく値段が安いのと、形状がシンプルなため変形しにくい、だいたいどんなとこでも問題なく刺さる安心感、何より軽いのが気に入ってる。10本くらいかな。持ち歩いてる。
近くにある石
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ペグを打ち込むために必要。このアイテムの何がいいかと言うと、まずコストがタダ。次に現地調達のため持ち運び時の重量は当然ながらゼロってところだ。
実はキャンパーには大人気のこれまた定番、スコーピークのペグハンマーも自分は持っているのだが、ほとんど旅に持っていくことがない。
いや、かっこいいしシンプルでいいアイテムなんだけど、でも、あれ、重いよね? オートキャンプとかならおしゃれグッズとしていいけれど、自転車旅はとにかく「軽さ」が正義。昨日、移動中に後ろから七十歳の白人のおばあちゃんに抜かれたが、彼女のほうが荷物が軽かったというのが非常に大きいと思う。そんな中「ペグを打つ」という特定の用途だけでハンマーという重いアイテムを常時持ち歩くなんてありえない。
というわけで現地調達の無料の石ころのほうがスノーピークのアイテムよりもいつも選ばれてしまうという現実がある。高けりゃかっこよければいいってもんでもないのだ。
サーマレスト マットレス Zライトソル 130cm
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これさえ敷けばそこがどこでも自分は寝れます。もちろん布団とかのほうがそりゃ寝心地はいいのかもしれないが、でも野宿、キャンプならこれで十分。
実は安眠できるキャンプを追求して、mont-bellのヘリノックスのコット(数万円もするやつ)も購入したのだけど、キャンプではあまり使ってない。理由はやっぱり重いから/かさばるから。それに対してこのマットレスはほんと軽い。そこがいい。
長さ180cmのバージョンも持ってるが、たいてい持っていくのは130cmのこれ。理由はやっぱり「180cmだとかさばるから」。でも身長に足りなくない??と思うかもしれないが、そこは次に紹介するアイテムと組み合わせてなんとかする。
マットレスは寒いときは銀色を上に、暑いときは銀色を下にして敷く。
布製の衣類ケース
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Amazonで買った安物の衣類ケース。チャックが二重構造になっていて、二つ目のチャックをしめると体積を減らす、ちょっとだけ荷物を圧縮できる仕組みになっている。
このケースに下着と靴下、シャツを3日分。それとくつろぎ用のジャージ、寒いとき用のフリースを詰め込んでいる。
これに衣類をつっこんでおくと何がいいのかと言うと、これが「枕」になる。なので、さっき紹介したマットレスが130cmだとして、足の先にはマットレス要らないし、頭部分にはこいつを置いて枕にするので、マットレスは130cmで足りる、というわけ。
ORTLIEBEのサイドバッグ
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これも定番ですね。種類については大したこだわりないというか、あまりよく調べずに買ってしまったのでCityなんたらというモデルです。
これの何がいいかって、中身が絶対に濡れないんですよ。なんせ創業者が自転車旅行の時、雨に降られバッグの中がびしょ濡れになったことから「絶対に濡れないバッグを作ってやる!!」と決意したのが起業動機だというくらいなので「濡らさない」に対するこだわりがヤバいです。
これをつけて自転車屋さんに行ったのですが、大変いいバッグだと褒められました。「そのバッグなんならそれで水くめますよ」とのこと。
荷物が絶対に濡れないという安心感から日常でも中にMacBookとか入れて使ってたりします。キャンプや野宿の時も写真のようにテントの外に置いておいたり。大雨でもマジで中身は無事です。
自転車旅はとにかく雨が最大の敵なので、このバッグ、高かったけれど、ケチらなくてまったく後悔がないですね。
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nalgeneの水筒500ml
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見ての通りでこれもめちゃくちゃ愛用してます。何がいいかと言うと、とにかく丈夫。壊れないです。熱いもの入れても冷たいもの入れても平気。蓋と本体がつながっているので蓋をなくすこともない。飲み口が大きいので、中に飲み物を入れたり、飲み口を掃除するのも容易です。なので自分はコンビニや自動販売機で飲み物買ったらすぐにこちらに入れ替えて、自転車のドリンクホルダーにさしてますね。
年季入ってきたのでかすれてますが、横に目盛りがついてるのもポイント高いです。が、何より一番いいのは
こぼれないもれない
もうほんとこれに尽きる。構造がシンプルなので漏れようがないんですよね。
SOLエマージェンシーブランケット
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何が起こるかわからないので。季節的に全体を軽くまとめてるけど、いきなり寒くなったりするかもしれない。寒くなったり雨で濡れるのがどうしても嫌な時に使うため持ち歩いてる。軽いしかさばらないのでこういうのはあっても困らない。
LEDランタン(ブランド不明)
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ブランド不明のLEDランタン。めちゃくちゃ安かったはず。ただ5000mAのモバイルバッテリーも兼ねていて「OUTPUT」と書いてあるほうにUSBを挿すとたとえばスマホを充電したりできる。
とはいえ安物らしく軽く落とした時にてっぺんのフック部分が壊れてしまった。これは買い替え検討ですね。
プラティパス アウトドア給水用ボトル2ℓ
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これも便利で丈夫なので気に入って使ってる。とにかく軽い。ふだんはくるくると丸めておけるのでかさばらないし、必要な時は水を入れて持ち運べる。特に「高知編」に入ってからはいつでもすぐに飲料水が手に入るかわからないので、重いけれど水を入れて持ち運ぶことにしています。
SOTO ポップアップソロテーブル
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意外と削れそうで削れない荷物。それがテーブルだったりするんですよ。もうこんな小さな、高さもないテーブル持っていくくらいなら、地面に直置きしても変わんなくない?そう思ってたんですが、もうね。全然ちがう。めちゃくちゃ変わります。椅子は削れてもテーブルは持ってかなきゃダメ。
SOTOのこのポップアップテーブルはとにかく軽い。かさばらない。さらに写真のような構造をしているため、軽く開くだけで組み立て完了してくれるのですごく便利です。
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てぬぐい
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これもめっちゃくちゃ便利ですね。タオル類はこれ一枚だけ。バスタオルとかほしいんですが、それだとかさばるじゃないですか。それにもし持っていけても濡れると乾かさなくちゃいけない。でもなかなか乾かないんですよ。
手ぬぐいさえあれば一枚ですべて用事が済みます。濡れていても絞ればすぐに吸水性を取り戻すし、自転車にでもくくりつけておけば自然とすずに乾燥してくれる。ほんと便利です。
自分は普段から手ぬぐいだけは常に持ち歩いておいて、突然銭湯に入りたくなっても大丈夫なようにしています。
持ち物リストいかがでしたか。ちょっと量が多くなってきたので、クッカーやアメニティなどは次回、後編で紹介します。疲れてきたので今日はこの辺で!
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