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主従の関係

主人と、それを支える者。
この主従の関係が重要である場合がある。

例えば、
犬を飼っていて、飼い主(主人)と犬の関係が適切である場合、
犬は家族として一緒に幸せに暮らしていくことができる。

そうでない場合、犬がルールを持たず、暴れたい放題になってしまったら、
飼い主も犬もハッピーになることはできない。

それと全く同じことが私たちの中に起きている。

ヨーガでは「わたし」を超えた、「自分の本質・魂」のような者が「ある」と信じている。

その自分の本質が本来「主人」で、
「わたし」と今認識しているマインドは「それを支える者」で、
この主従の関係が保たれている時、私たちは心身ともに健康で自分らしくハッピーでいられる。

不健康で「苦しい」という状態は、この主従の関係が逆転することで起こる。

この逆転した主従の関係をもとに戻す。
これがヨーガのゴールである。

マインドは、記憶によって支えられている。
ということは、環境や、見たもの、聞いたもの(経験)によって常に変化し続ける。

その「変化する=安定しない」マインドが主人になってしまうことで、
いつも落ち着かない。不安で、ビクビク恐れながら、
外側で起こることにただ反応して生きることになる。

「自分の幸せ(苦しみ)は、誰か(外側の何か)次第」となってしまう。

「幸せ」も「苦しみ」も、その原因は自分の内側にある。
これがヨーガのスタート地点。

主従が逆転した、混乱した状態をまず落ち着かせ、
「見る力」をつける。自分の内側という微細なものが見えるように。

瞑想を通じて、見る力、理解する力をつける。

今まで「わたし」と信じていたもの(変化する不安定なもの)。
自分の本質。

これが見分けられるようになった時、

主従の関係が適切なものになっていく。

心身ともに健康で、
自分の中に矛盾がなく、
「自分の人生」を生きていくことができるようになる。


「苦しい」状態である時、
「主従の関係が逆転しているから戻そう」と気づくタイミングであり、
変われる大きなチャンスであり、

自分の本質からのメッセージ、そして最大の愛である、と思って間違いない。


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