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【即興詩】2024/12/04「荒野の果てに」

充分な用尺生地のコートに身を包み
寒空の下を肩身が狭そうに歩く彼を
私はいつまでも見つめていたかった

一見堂々としていない彼の雰囲気と
裏腹なあっけらかんとした雰囲気は
私に明日を感じさせてくれるもので

信じてみてもいいと思える存在が
すぐ近くにいることを幸せに思う

そんな人に信じてもらえる喜びを
いま感じられることを幸せに思う

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