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【即興詩】2021/06/15「営み」
そうやって知らない間に
何かが咲き 何かが枯れ
土に還り 新しい命が生まれる
それを愛おしいものと知るのは
もう少し後のこと
何十年も
何百年も
何千年も
同じように
繰り返し 繰り返し
そこにあったものは
いつしか 何者かの手によって
住むところを変えられた
違う環境に適応できず
同じように生きられないもの
なんとか肌にあって
そこそこ頑張れるもの
それでも 生きようという
何十年も
何百年も
何千年も繰り返した営みを
今も同じように やろうとしているだけ
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紫陽花、綺麗ですね。
一昨年に明月院に行って、また行きたいなとずっと思っているのですが、このご時世なので二度目の躊躇をしてしまいました。
自然の美しさを、人が作った環境でも再現させられるのは
きっとどなたかの努力の賜物なのですが、
植物的には果たして幸せなのかと、ふと疑問に思うことがありました。