見出し画像

【即興詩】2024/11/02「在」

雪化粧は諭す
「雪の降る音を聞きなさい」

潮は諭す
「その場に留まることを辞めなさい」

私が
同じことを諭されていることに
気づいたのは

もう少し
後の話だった

ヘッダー画像に差し込んだのは先日訪れた馬車道の街並みです。

100年規模で過去に遡るような建物が(おそらく補修を重ねながら)現在に鎮座している様はとても感慨深く、また同時に少し寂しげな街の雰囲気が、私をより複雑な感情に引き込みました。

世の中から忘れ去られるもの、世の中に残っていくもの、いろいろありますが、

世の中に残っていくものの中には、残りたくないという想いをもった「もの」も存在するのではないでしょうか。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?