”遊べる”美術館 -大塚国際美術館-
徳島県にある”大塚国際美術館”が熱い。
そんな噂を聞きつけて、さっそく、この4連休に行ってきました。
大塚国際美術館とは
最初に、大塚国際美術館を知らない人もいるので、簡単に説明。
世界中の名画や古代壁画、著名礼拝堂などを”複製”した美術館です。
パンフレットには、
日本最大級の常設展示スペースを有する『陶板名画美術館』
と書いています。
わかりやすく表現すると、『コピー&ペースト』です。
もちろん、愛情と情熱をもって作成された展示品ばかりで、1つの作品を作るのにかなりの手間暇がかかっています。
普段、美術館にはほとんど行かない私でも興味がわきます。
片道3時間の疲労
「4連休の3日目だから大丈夫」という謎の根拠なき自信から、朝8時に大阪を出発。
カーナビに目的地を設定すると、『目的地まで、130km。1時間50分ぐらいかかります。』とガイダンス。
「よしよし!」と思ったのもつかの間、高速道路の神戸線が激烈に渋滞していて、淡路島に入ったのが、出発から2時間後。
淡路島から徳島県の県境まで約1時間。
目的地である大塚国際美術館に着いたのは、大阪を出発して3時間後です。
途中、パーキングにも寄らずノンストップだったので、すでにへとへと。
さらに、美術館の駐車場に入ろうとしますが、『第1駐車場 満車』、『第2駐車場 満車』の文字。
臨時の第3駐車場まで案内されて、すでに美術館まで歩いていける距離ではありません。
シャトルバスが用意されていて、これに乗って、美術館の玄関へ。
テンションが上がる仕掛け -その1-
時刻は、11時20分。
私のテンションは相当下がっています。
すでに頭には帰りの渋滞のこと。何時にここを出ればいいのだろう、、、
チケットはオンラインストアで購入済みだったので、さっそく中へ。
おお、、、おおお!!!
中へ入ると、めちゃくちゃ長いエスカレーターが現れます。
なんだかジェットコースターの上昇と似たような感覚。
ちょっとテンション上がってます。
テンションが上がる仕掛け -その2-
長いエスカレーターを上がると、そこは、建物の地下3階。
え?どういうこと?
実は、先程の玄関部分が地下5階にあたります。
なぜなら、この美術館は、山をぶち抜いて設計されていて、地下3階~地下1階、地上1階、2階の作りになっています。
だから、少し感覚が変になります。
そして、その地下3階の最初の展示が『システィーナ・ホール』です。
紅白歌合戦で米津玄師が歌った中継場所です。
スケールの大きさに圧倒されます。
芸術にまったく興味のない私でも、思わず「うわっ」と声をあげました。
テンションが上がる仕掛け -その3-
そして、これ以降さまざまな展示品がたくさん(1,000種類ほど)展示されています。
あまりに大きく、数が多いので1つ1つ丁寧に見ていたら、時間がいくらあっても足りません。
あいにく、私は芸術にうとい人なので、ただ見ているだけでは飽きちゃいます。
そこで、作品を見る上で、楽しめるポイント3つ紹介します。
【1つ目】名画の有名ポージングをとる
かの有名な名画の前でどんなポージングをしても怒られません。
通常、美術館には、警備員やスタッフが絵の近くに立っています。さらに、絵の前には絵に近づけないようにポールが立っていたりと障害が多い。
しかし、この大塚国際美術館では、スタッフが立っていることも、ポールもありません。
なので、周りの目を気にしなければ、どんなポージングをしても問題がないのです。
ちょっと顔が赤くなるぐらいです。
【2つ目】あの超有名名画と2ショット写真を撮る
普通の美術館ならありえません。
そもそもこんなに近距離で写真を撮ることも許されません。
さらには、この大塚国際美術館では、絵に触れても怒られません。
当然、引っ掻いたり傷を付けてはいけませんが、基本的にどれだけ近づいても問題がありません。
【3つ目】顔ハメパネルで名画になれる
最後に、期間限定(11月8日まで)で、名画の顔ハメパネルが設置されています。
これもただ、恥ずかしいという気持ちさえなければ、とても楽しい思い出になります。
※どの写真の向こう側にも、人がたくさんいました。
まとめ
このように、芸術にうとい私でも最大限楽しむことができました。
美術館に行くという感覚ではなく、遊びにテーマパークに行く感覚が正しいのかもしれません。
通常の美術館は、とっても静かで、マナーをきちんと守らないといけないというハードルが高いイメージですが、ここはそうではありません。
身近に芸術を楽しみに行くという意味では、とてもいい空間でした。
ただし、連休や休日は注意が必要です。
とにかく人が多く、2ショット撮ることやポージングには勇気が必要です。
さらに、混みます。帰りも渋滞で、大阪まで3時間かかりました。
往復6時間の移動、滞在時間3時間。
なんてことはザラに考えられます。
また、平日の人のあまりいない環境で楽しみに行こうと思いました。
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