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野草を食べる

春になると、山に少しばかり山菜を採りに行くのが楽しみになっている。今年も、コゴミ、根曲がり竹、アケビの新芽、タラの芽などを摘んできた。山菜の女王と言われるコシアブラも分かるようになり、今年はバリエーションが増えた。

さて、その影響なのか、うちの子が野草を食べることに興味を持ち、先日はくず(葛)の新芽を摘んできた。

くずは道路の斜面とかに繁茂してえらいことになるまめ科のつる性の植物だが、その根から取れるくず粉はくず餅や葛根湯に用いられる。ちなみに、スーパーでよく売っているくず粉はジャガイモやサツマイモ、トウモロコシなどのデンプンを混入したものが多いそうだ。

くず粉100%のものは本くず粉と言って、生産量が少ないから高価なのだそうだ。あんなに繁茂しているからいっぱい取れそうだが、大量に作るにはジャガイモからとかの方が手軽なんでしょうね。閑話休題。

で、摘んできたくずの新芽を天ぷらにして食べた。味が何かに似ていると思ったら、タラの芽でした。スーパーで売っているタラの芽は味が無く美味しくなく、と言って近ごろでは山に行ってもなかなかお目にかかることが無くなったので、くずの新芽がタラの芽に似ているとは驚きでした。

最近は、タラの芽の代わりにウドの穂先を天ぷらにして食べてました。むしろこっちの方がうまいと思っていたのですが、より身近に簡単にしかも大量に手に入るくずの新芽がタラの芽ような味がするとは良い発見でした。しかしまあ、くずだろうがユキノシタの葉っぱだろうが、野草は天ぷらにすると何でも美味しく食べれてしまう。天ぷら恐るべしです。

余談ですが、うちの子がドクダミ軟膏を作ると言ってドクダミの葉をすり鉢ですりつぶしたのですが、すり鉢に匂いがついて臭くなったと女房殿に怒られてました。虫刺されや美肌に効くんだよと言ってもやっぱり怒られて、キッチンハイターで漂白させられてました。ドンマイです。
 

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