スズランがあちこちに増えた謎
庭の片隅で、他の草花に隠れるようにひっそりとスズランが咲いていた。ちょっと可哀想だったので、数年前に周りの草花を整理してスズランに陽が良く当たるようにした。元気を取り戻したのか、翌年からスズランの数が増えていった。
スズランは、花を咲かせて実を付けるので種で増えるのだろうが、良く見ると地下茎でどんどんと増えていっている。地下茎で増える植物は、その繁殖力がすごい。ハッカ等のミント類やドクダミなんか、ちょっと気を抜くとあっという間に広がっている。
上品なイメージのあるクリスマスローズも、どうやら地下茎で増えているらしい。ちょっと邪魔な位置に生えていたクリスマスローズを取り除いたのだが、近くから新しい芽を次々と出していた。
こちらもしばらく見ないでいると、はびこってしまう。こうはびこられると、上品なイメージも無くなり、ただの邪魔な雑草扱いになってしまう。買えばそれなりの値段がするのだけれど、ただただむしり取っています。
さて、ひっそりと咲いていたスズランも、群生するようになった。ただ、不思議なことに、これまで影も形も無かったところにも、群生しているところができた。それも以前からあったところのそばではなく、かなり離れたところ。ざっくり言えば、家の前側と横と後ろ側にそれぞれ群生地を形成している感じ。
地下茎が届くはずもなく、すると種が鳥にでも運ばれたのだろうか。スズランは全体に毒を持っており、人間が食べると中毒を起こすので食べてはいけないものなのだが、鳥は平気なのだろうか。
と、言うか、実を食べたとして、こんな狭い庭の中ですぐフンをして種をばらまけるのだろうか。謎である。
僕は、きっと夜中、みんなが寝静まっている時に、スズランの精がコソコソ言いながら新しい場所に移動して増えていってるんだと思う。
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