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BOOK REVIEW vol.037 ぼくはいったい どこにいるんだ

今回のブックレビューは、 ヨシタケシンスケさんの『ぼくはいったい どこにいるんだ』です!

いつもわたしの傍に
寄り添ってくれている地図の存在に気づきました。

初めてヨシタケシンスケさんの絵本を読みました。きっかけはお友だちからのプレゼント🎄✨(ありがとう〜!)

絵本の中に登場する親しみやすいキャラクターたち。ゆるめのテイストで、なおかつ緻密に描かれた絵がとても印象的でした。絵の細部までじっくり見るだけでも面白くて見応えがあります!(これはお子さんたちもハマるだろうなぁ)

今まで絵本といえば、“ほっこり系”を中心に読んでいた私。ヨシタケさんの絵本の中に広がる、哲学的な要素と柔軟な発想に、良い意味で最初は少し面食らってしまいました。初めて読んだ時は、私のかたーーい頭(苦笑)では、その絵と言葉の奥に見え隠れする“何か”をうまく掴みきれず・・・。でも絵本の良さは、気軽に読み返すことができるところ。何度も繰り返し読むことで、少しずつ頭を柔らかくほぐすことができ、ヨシタケさんの絵本の世界に潜り込むことができました。

なにかのいちや しくみや かんがえかたを
わかりやすく えにしたものが ちずだとしたら、
ほかにも いろんなちずが ありそうだ。

「だれかに なにかをわかってもらう」のが
ちずのやくめ なんだね。

『ぼくはいったい どこにいるんだ』より引用

『ぼくはいったい どこにいるんだ』は、主人公のゆうくんがお母さんに描いてもらった地図をきっかけに地図のおもしろさを発見し、そこからさまざまな思考を巡らせ、気づきを得ていく絵本です。

「誰かに何かを分かってもらう」役目の地図から始まり、ゆうくんの視点はどんどん広がり、“未来の地図”にまで辿り着きます。

ぼくのみらいのちずって、こんなかんじかなぁ。
どんなコースになるかは わからないけど、
どのコースを とおっても、
ぼくは ぼくらしく なっていくんだとおもう。
どのコースにも、それぞれ たからものが かくれているはずだ。

『ぼくはいったい どこにいるんだ』より引用

ゆうくんの言葉が胸に沁みて、自然と励まされている私がいました。

人生における、自分の「現在地」を把握している人って、一体どれくらいいるのでしょうか(そんな人いるのかな?)。正直、私にはさっぱり分かりません。今までは分からなさすぎて、この「迷子的な感覚」がとてつもなく苦しかった。どこに向かえばいいのか、どっちに進めば正解なのか・・・失敗を恐れて最初の一歩すら踏み出せない、そんな心境でした。

でも今回、ヨシタケさんの絵本を読み終えた後、今の私は不安はゼロではないにしろ、前ほど怖がっていないことに気づいたのです。それはなぜか?答えはすぐに分かりました。

私のそばにはいつも“星”の存在があり、
“horoscope”という地図に出会えたから。

星の地図には、過去・現在・未来の全てが記されています。私自身は“星よみ”はできないけれど、それを教えてくださる方、その叡智を伝え、導いてくださる方々のおかげで、いつの間にか「迷子的な感覚」は消え去り、以前ほど人生を怖がらなくなりました。少しずつ本来の自分へと還り、人生を楽しめるようになってきたのです。

最近は地図を描くことも、読む機会もめっきり減ったな(小学生の頃は“たんけんぼくのまち”が大好きだった!)と思っていたけれど、実はいつも傍に寄り添ってくれている“地図”の存在に気づくことができました。本当に感謝しかありません。

目の前に広がる地図を信じること。その大切さを実感しながら、これからも一歩ずつ進んでいこうと思います。そしたらきっと“宝物”も見つかるはず!


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