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片づけられない人#タイプ2:物を捨てられない人

片づけられない人の連載の2回目。
タイプ2物を捨てられない人について見ていきます。

この連載記事は、片づけられない人が何故片づけられないか、そして、片づけができない人への考え方を書いています。

ちなみに1回目のタイプ1は片づけに気が向かない人について私が見て聞いてきたことや思いを書いています。


🔷物が捨てられない人

皆さんの周りにも一人はいると思います。

物が溢れている人。

捨てればキレイになるのにどうして捨てないんだろう?

疑問に思う人は多いでしょう。

我が家にもちゃんといます。

失礼承知で、思い切り私目線で言います。
「ガラクタコレクター」

キレイ系の空き箱、紙袋。
布切れ、擦り切れたタオル、擦り切れたバスタオル。
何の部品のかわからないネジやナット。
使っていないゴルフのヘッドカバー。

いつ出番がくるんでしょうか?
もう何年も出番待ちしています。

良いか悪いかは別にして、何故使わないなら処分しないのかがわからない。

本人に聞いてみると返ってくる答えはいつも同じです。

「使うから取っておいてある」

「いつ使うの?」

「いつか使う時がくる」

もう一人いました。私の母。

昔々からの書類がいっぱいになり、仕事で書類がどんどん増えて、棚を買い、また増えて、また棚を買い・・・エンドレス。

服も30代頃からの服をずーっと取っておいて、今77歳。
でも服を買い足しているので、どんどん服は増えて、ハンガーラックを買い、また増えて、またハンガーラックを買い・・・エンドレス。

「昔の物は処分したら?」

「また使う時がくるから」

「古い書類は処分したら?」

「何かで見返すときがあるかもしれないから」

うーん。私の物ではないので、私が処分する訳にもいかない。

物はどんどん増えていくので、見た目はとっても散らかっているように見えますが、本人たちは片づいていると言っています。

これは、コレクターの人全員に当てはまる訳ではないので、ご注意ください。

コレクターの人には、自分のコレクションをとても丁寧に扱って、きれいに保管されて、すぐにわかるよう整理整頓されている方がたくさんいます。

その反対に、何だか雑然としてしまう人もいるのは事実です。

私の家族は雑然派です。


🔷雑然としているのはなぜ?

私の家族を見ても、今まで支援で片づけに行ったお家を見ても、雑然としているお家は、とっても物が多い上に、片づけに規則性がありません。

コレクターの方も物は多いのですが、片づけに他人が見ても分かりやすい規則があり、分類もされていて、見た目にもキレイです。

ですから物が多いとものすごく整理整頓が行き届いていない限り、雑然として見えてしまいます。

では、物が捨てられない人は整理整頓が出来ていないかというと、そうではありません。

意外と整理整頓が出来ていると思っている人が多いです。

自分でわかる整理整頓なのです。

他の人にはわかりません。

職場の5Sのように共有している物を元の場所に必ず戻すという作業をすれば、誰でも共通になります。

でも、物を捨てられない人は、自分の中の整理整頓なので、他の人がどう思おうがあまり気にならず、それよりも自分がわかりやすいようにすればOKです。

その見た目が雑然としていても、です。

ですから、他の人の価値観で、整理整頓できていないと指摘することはお勧めしません。

雑然として見えるのは、その人の整理整頓の仕方をこちらが把握していない理解していないからです。

我が家も、私には夫の部屋は雑然として見えます。

だけど、夫はどこに何があるかわかっています。

そして、私にとって「ガラクタ」に見えるものでも、夫にとっては「お宝」です。

物を捨てられない人が取っておいている物が大事な「お宝」だと確認したら、それを尊重しましょう。

中には、自分の大切な物が溢れてるから、もっとキレイに整理整頓したいと思う方もいらっしゃると思います。

そういった人は、キレイにしたい気持ちが常にあって気に掛かっているので、その時に溢れかえっている物の片づけに気が向いていないだけです。
タイプ1を見てみてください。


🔷共用スペースにも溢れている

もしも、物が捨てられない人の「お宝」がリビングやダイニングに進出してきたら、その時は、大事なものですから、一言「戻しておくよ」などと伝えてそっとその人のテリトリーに戻してあげましょう。

それでも、また物が共用スペースに出てくるのであれば、どれくらい大事な物かを確認してみると良いです。

大事でない物は共用スペースに置き去りにされることもあります。
頻度が高いのであれば、大事な度合いを聞いてみましょう。

共用スペースに置きたいと言われたら、その理由を聞いて、他に影響を及ぼすか話し合いの上で、置くか置かないか考え、置くのであれば場所を決めておきましょう。

これは、どこまで「お宝」が「ガラクタ」にしかみえない家族が譲歩するかになります。

一人暮らしであれば、その人の空間ですから、誰が何と言っても全部が「お宝」です。

でも価値観の違う家族であれば、必ず話し合ってルールを決めることをお勧めします。

その話し合いの時も、決して「ガラクタ」呼ばわりしないことです。

自分の価値観とは違うことを認めて、相手の「お宝」を思う気持ちを尊重しましょう。

きっと、自分も自分が大事にしているものを「ガラクタ」呼ばわりされたら嫌な気持ちになると思います。

もし、家族全員、物が捨てられないタイプであれば、リビングやダイニングなどの共用スペースでは、お互い自分のテリトリーは決めましょう。

誰かの「お宝」と自分の「お宝」が混じってしまうと、訳が分からなくなって、自分の記憶で管理できなくなります。

自分のテリトリーが分かれば、管理しやすくなります。

これは、家庭に限らず職場でも使えます。
この記事はテリトリーを分けて成功した職場での事例です。

物を捨てられない人は、物が多いので雑然として見えますが、本人はきちんとした理由とプライドを持って捨てていない人がほとんどです。

物が捨てられないのは、その人にとって「お宝」であって、自分を助けてくれる物なのです。

もし、家族が物を捨てられないのであれば、大事な物なのかどうか、何故取っておいているのか理由を聞いて、本人にもっとキレイに整頓したいという思いがあれば、それを手助けすると良いと思います。

本人から手助けなど要望がなければ、テリトリー分けをしっかりすると問題は解決しやすいです。

そして、テリトリーから溢れた時はどうするか、線引きもルール化することをお勧めします。
これをしないと「お宝」は増え続けます。
私の経験です。


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