学校の意味とICT
学校という場は、どんな場所?
勉強をする場所、クラスメイトとの人間関係を学ぶ場所、集団生活を通じて社会性を身につける場所、家庭以外の安心・安全な居場所などいろいろな意味があると思います。
臨時休校を機に、今まで当たり前のように通っていた『学校の意味』を考えた子どもたち、先生、そして保護者は少なくないと思います。
法律上の学校の意味
(教育基本法 第二条)
教育は,その目的を実現するため,学問の自由を尊重しつつ,次に掲げる目標を達成するよう行われるものとする。
一 幅広い知識と教養を身に付け,真理を求める態度を養い,豊かな情操と道徳心を培うとともに,健やかな身体を養うこと。
二 個人の価値を尊重して,その能力を伸ばし,創造性を培い,自主及び自律
の精神を養うとともに,職業及び生活との関連を重視し,勤労を重んずる態
度を養うこと。
三 正義と責任,男女の平等,自他の敬愛と協力を重んずるとともに,公共の
精神に基づき,主体的に社会の形成に参画し,その発展に寄与する態度を養
うこと。
四 生命を尊び,自然を大切にし,環境の保全に寄与する態度を養うこと。
五 伝統と文化を尊重し,それらをはぐくんできた我が国と郷土を愛するとと
もに,他国を尊重し,国際社会の平和と発展に寄与する態度を養うこと。
(教育基本法 第六条)
法律に定める学校は,公の性質を有するものであって,国,地方公共団体及び法律に定める法人のみが,これを設置することができる。
2 前項の学校においては,教育の目標が達成されるよう,教育を受ける者の心身の発達に応じて,体系的な教育が組織的に行われなければならない。この場合において,教育を受ける者が,学校生活を営む上で必要な規律を重んずるとともに,自ら進んで学習に取り組む意欲を高めることを重視して行われなければならない。
オンライン授業での学習機会の保障
オンライン授業では、今までの学校としての学習の機会保障はある程度できたと思います。もちろん、オンライン授業は対面授業をすべて置き換えることはできないですし、オンライン授業は対面授業を超えることはできないと思います。
オンライン授業と対面授業の違いは、「学校が協働学習の場である」ということです。
オンライン授業が退屈だったら、どうでしょうか。
生徒はパソコンやタブレットを閉じて他のことをし始めたり、真面目に聞いていても学びは少ないでしょう。
でも、対面授業は違います。
対面授業がどんなに退屈でも、原則学習を強いられます。
居眠りや他のことをすると、教員から注意されたり、生徒どうしで修正しようとさえします。
自分の学びを他者と共有・比較することは、自らの学びをより深くしていくことでしょう。
学校でのICT活用
オンライン授業でも協働学習を行うことはできます。
遠隔でも生徒をつなぐコミニケーションハブやクラウド上で共同編集することは、ICTだからこそできることだと思います。
学校でのICT活用のカギは、「学校が協働学習の場である」ことを意識したうえで、授業の中でどう利用するか、家庭でどう利用させるかを考えることだと思います。
授業では、ペアワークで自分の考えを共有し、自分の考えをICTを利用して共有して評価させることが有効だと思います。
家庭では、学びが孤立化しやすいので、グループでの課題を与えたり、学びを比較する課題を与えることが有効だと思います。
私自身、試行錯誤でICTを活用しています。
ぜひ、皆さんの意見や実践など教えて欲しいです。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?