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時の流れを読め! そして生き抜くんだ
いまの仕事が自分に合わない気がする。
なんだか、虚しくなるときがある。
このままでいいのかな。
その違和感は、何かしらのサインかもよ。
時の流れに身を任せる。
そんな考え方が必要なときがある。
いま、テレサ・テンさんの名曲が頭の中で流れている。
残念だが、著作権に引っかかるので、歌詞をここに書くことはできない。
さて、
「道理」
について、考えることにする。
鎌倉時代に、天台宗の僧侶である慈円が著した
『愚管抄』を知っているだろうか?
この『愚管抄』は、
慈円が、歴史を貫く原理を探り、
「道理」による歴史の解釈を試みたものだ。
この「道理」とは、
物事の本質や真理を指すもので、
歴史の出来事や人間の行動は
この「道理」に基づいているとされる。
慈円は『愚管抄』で
「一切の法はたゞ道理という二文字がもつなり。其外には何もなきなり。」
と述べ、「道理」がすべての出来事を理解する鍵だとしている。
慈円は、後鳥羽上皇による討幕挙兵を
いさめる狙いもあってこれを著した。
保元の乱(1156年)以来、武士の時代になっている。
鎌倉幕府を滅ぼそうとするのは「道理」に反している。
と考えたのだろう。
しかし、後鳥羽上皇は1221年、
討幕挙兵に踏み切った。
いわゆる承久の乱だ。
結果は、後鳥羽上皇側の大敗北。
慈円はこうなることを予見していたのかもしれない。
後鳥羽上皇は、時代の流れ=道理に逆らったから負けた。
我らもこのことは念頭に置いておこう。
時代の流れを意識することがあるだろう。
2020〜23年のコロナ禍が、
時代の転換点となったと考える人は多い。
私もその一人だ。
対面授業を基本とする大学受験予備校は、
運営のあり方を大きく変える必要が生じ、
感染リスクを高める授業の圧縮を進めた。
つまり、講師が担当する授業の設置数を削減したのだ。
オンラインで受講できる環境を整備することと並行して実施された。
その流れは、2021年以降も続き、
1週間あたりの担当講座数が
変わらない講師と減少した講師に分かれた。
私は2022年に減少し、
2024年は自分からある種類の講座の担当を断ってさらに減少した。
2020年に私の人生の流れが変わった。
担当した講座が変わり、出講する校舎が変わった。
受講生の支持を得られず、2021年は苦しい講座運営を強いられる。
そして、先に書いたように担当講座数が減少。
「あぁ、必要とされなくなってきているんだな」
このとき、「道理」を意識した。
その予備校に20年以上在籍し、
そろそろ違う道に進むことを示唆されていると感じた。
実は、2020年、少子化が進むことに加え、
感染症に弱い対人商売の大学受験予備校という経営形態に
依存するのは危険だと判断し、
この年の9月にレンタルサーバーを契約していた。
そして、WordPressを立ち上げて、ブログを書く準備をしていた。
このことから、2022年にはっきりしてきた流れの変化は
自ら招いたと見ることもできる。
そして現在、
無期雇用の定年60歳まで
現在の担当講座数を維持できない場合を想定し、活動している。
noteを書いていくことにしたのはその一環だ。
こんなふうに考えるから、講座数が減っていくのかも。
(思考は現実化する)
2029年2月がリミットだ。
2029年度、予備校は契約の延長を打診してこないだろう。
私は予備校講師ではなくなる。
場合によってはその前に。
「道理」から考えるとそういうことになる。
だから、備えておくのだ。
2029年になってからでは遅い。
時間・空間に囚われない人生を目指す
行きたいところに、行きたいときに行けるようにする
というのは、こういう考えから打ち出した。
雇われない生き方を表現している。
『もりりの軌跡』は、時間・空間に囚われない人生を目指すなかでの学びや気づきを記していく。