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その44〜確定した未来を乗り越えるために、今動く〜

※忙しい人向け、この記事の要約です。

この記事は、人口動態が企業や社会に与える影響について、1960年代以降にフォーカスして書かれています。

人口動態は正確に予測できる未来であり、アメリカでは急激な人口増加と労働力の高齢化が進むことが予測されています。企業はこれに対応して、若年層と高齢層をターゲットにしたマーケティングや、機械化・技能向上による生産性維持が必要です。

また、記事では、人口動態を基に将来の変化を予測し、今から行動することの重要性が強調されています。
人口減少や高齢化に対処するために、今後の企業や個人の取り組みが未来を変える鍵になると提案しています。


「未来を予測できたらなぁ」

と誰もが一度は思うことですよね。

避けるべきことを避けられたり、誰も気づかないチャンスを掴んだり。

未来が見えれば今の行動を変えられる、そんなことができればもっと幸せになれる気がします。

まぁ、実際未来を予測するなんてできないよな、というのは事実ではありますが、
誰にでも簡単に予測することができる未来があります。

それは人口の推移です。

ということで、本日はこちらの記事をご紹介します。
タイトルは、
人口動態で未来を読む
です。

ストレートなタイトルですね。
では早速見てみましょう!


論文の要約

※この記事は1951年に書かれたものです。

この記事では、今後25年間にわたるアメリカの人口動態が、企業の成功に大きな影響を与えることが指摘されています。
特に、今後の人口増加とその構成の変化が、労働力の供給や企業のマーケティング、製品開発、資本投資に与える影響が強調されています。

まず、60年代にアメリカの人口は急増し、少なくとも2500万人が増加する見通しです。
この急増は、企業がマーケティング戦略や商品開発において若年層と高齢層をターゲットにする必要性を生み出します。

加えて、今後は労働力の高齢化が進み、特に一般労働者の年齢層が上がるため、企業は生産性を維持するために仕事の機械化や技能向上に取り組む必要があります。
反復的な労働は年齢とともに生産性が低下しますが、技能を必要とする仕事は年齢が高くても生産性を維持できます。


最終的に、企業は労働集約的な作業を減らし、技能を重視した職務にシフトすることで、人口動態の変化に対応し、生産性を維持・向上させることが重要です。

https://dhbr.diamond.jp/articles/-/10958より抜粋して改編

こちらもマネジメントの大家、ドラッカー氏が書いた記事です。

「いや、こんなの当たり前じゃないか」
「言われんでもわかるわ」
という方もいますよね。

僕も読んでて「まぁ、そうだよな」という感想を抱きました。

しかし、人口動態については、何らかの大規模な災害や戦争やパンデミックなどが無ければ、「ほぼ確定した未来」です。

ここまで正確に予測できるものは他にはありません。

大事なのは、
人口動態を理解した上で、範囲を広げて予測すること
なんです。

記事ではアメリカについて書いてありますが、実際に、いま日本ではこの記事にあるような状態に入っているわけです。

https://www.mhlw.go.jp/stf/wp/hakusyo/kousei/21/backdata/01-01-01-04.htmlより引用


この人口ピラミッドの推移を見て、今後を予測していくとして、
どう予測していけばよいでしょうか?

記事に書いてあった内容を解釈すると、
以下のように予測していくと良いのかなと思います。

・人の行動変容(消費・居住地の移動・健康に対する意識など)

・変容する行動に対する国の投資(学校や病院、交通機関など)

・投資するために必要な税収(額ではなく、どこから集めるか)

・行動変容に対する新しい産業・技術の発展

今後を予測してみよう

では、即興ではありますが、
この場で、日本の今後について、ざっくり考えてみたいと思います。

確定しているのは、人口が減少するということ。
人口が減少すれば、まず住む場所が限られてきます。

地方の人がいない場所に住む人がどんどん減り、住みやすい地方都市や、首都圏に人が集まってきます。
人が転居することによって、人が少なくなった自治体は税収が減少し、予算を減らさざるを得なくなります。
するとインフラを維持することができず、もっと都市部に人が集中します。

地方での消費が減少するため、商売をやっていくことができず、地方のような広い土地が必要な農業などの産業は徐々に衰退していく可能性があります。

日本の農業が衰退すると、食品を輸入に頼らなくてはならなくなります。国としての購買力が重要ですが、円はどんどん力が弱くなっており、多くの輸入品は高価なものとなってしまいます…

この辺でやめておきましょう。気持ちが暗くなる…

未来を変えるために、今動く

こんな未来が待っているかもしれない、と考えると、どうでしょう?

不安にもなると思いますが
この未来を変えるには、今動かなければならないわけです。

人口が減少する未来が待っているのであれば、
今自分が働いている企業がすべきことは何か。
そして、組織のために自分ができることは何か。

すぐには答えは出ないかもしれないですが、
一人一人が考え、そして動き始めることが大事です。

家庭においても、
子どもたちにとって、将来必要になるものは何か。
自分が、子供たちに残してあげられるものは何か。

を考えていきながら日々を過ごしていけるといいですね。

まとめ

本日は「人口動態から未来を予測する」をテーマにした記事をご紹介しました。

人口動態のデータは確定したものですが、
それをどう解釈するかは、人それぞれ違いますし、その解釈によって行動も変わってきます。

最終的には、自分がどうしたいのか、によると思います。

日本の未来は暗く見えますが、我々世代で、少しでも明るい兆しを作れるように頑張っていきましょう!

それではまた次回。

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