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その112〜残業とか休日出勤とかしまくるゴリゴリビジネスパーソンの生産性は低い〜

※忙しい人向け、この記事の要約です。

「有害な生産性」とは
長時間労働や「常に働くことが美徳」とされる文化が原因で、燃え尽き症候群、メンタルヘルスの悪化、生産性の低下を引き起こす問題です。

主な課題
長時間労働や過剰な業務が従業員を圧迫。
無駄な会議や業務が効率を低下させる。
休息を「弱さ」とみなす文化が根付いている。

解決策業務の見直し
不要な会議や業務を削減。
経営戦略を理解し、優先順位を明確化。
休息の奨励
リーダーが率先して休暇を取得し、健康的な働き方を示範。
「休むこと」を肯定する文化を醸成。
成果重視の評価
労働時間ではなく、成果や達成度に基づく評価制度を導入。

有害な生産性を解消するには、働き方を見直し、休息を奨励する文化を作ることが重要です。従業員が自分の時間をコントロールできる環境を整えることで、幸福度と生産性の両方が向上します。


「定時退社って、なんでそんな悪く思われるの?」

一度はそう思ったことはありませんか?

あとは、
特に用事はなくとも有休を取って体のケアに充てたり、カウンセリングを受けたり。
なんでそんな悪い印象がつくのでしょうか?

ゴリゴリ残業して、休日もバリバリ働いて、
他人よりも少しでも前へ。
そう考えて働く人が多い時代を経験しているからかもしれません。

しかし実は、
残業をしなければならないと感じている人の生産性は落ちる」と言われています。

ただ長い時間働いていれば人よりも前に出られる、というわけではないんですね。
そういうマインドの上司の評価は確かに上がるかもしれませんが、
それだけです。
組織にとって良いことはないんですよね。

「じゃあどうすりゃいいのさ?」

そんな声にお応えするためにご紹介するのが今日の論文。

タイトルは、
「有害な生産性」が人に与える影響とその解決策

休む勇気が職場を救う

です!
それでは早速みてみましょう!




論文の要約

この記事では、「有害な生産性」とそれに伴う悪影響を取り上げています。
過剰な業務量や「常に働かなければならない」という文化が燃え尽き症候群、メンタルヘルスの悪化、生産性の低下を引き起こします。
休息を「弱さ」と見なす風潮や、無駄な会議の増加が問題を悪化させています。

解決策として、以下が提案されています:

業務の見直し:不要な会議を減らし、時間の有効活用を推進。
休息の重要性:リーダーが休暇取得を示範し、休息を奨励する文化を作る。
効率的な働き方:生産性を労働時間で測らず、成果に基づいた評価に切り替える。

こうした取り組みは、従業員の幸福度と生産性を向上させ、健康的な職場文化を形成します。

https://dhbr.diamond.jp/articles/-/11219より抜粋して改編

論文にはこんなことも書かれていました。

研究によると、みずからをより優れた他者と比較する上方の社会的比較は、自尊心の低さや鬱と関連があり、特に女性に否定的な影響を及ぼす。不安や自尊心の低さに対処するメカニズムとして表れるワーカホリック(仕事中毒)は、「忙しさ」を利用して、否定的な思考や感情から気をそらそうとするものでもある。

https://dhbr.diamond.jp/articles/-/11219より引用

また、勤務時間外に働かないといけないと感じている人は、
・仕事のストレス増大
・職場環境への満足度低下
・燃え尽き症候群になる確率増加
という研究結果もあります。

「これ、単純に休める時間が多いからじゃね?」
そう思ってしまいがちですが、おそらくそうではありません。

過去に書いたこの記事のタイトルのように、
「自分の時間を管理できない感覚を持っていると幸せになれない」
んです。

残業しないと仕事が終わらない…!
と思っている人は、仕事に多くの時間を持っていかれて、
かつそれを自身でコントロールできない、と感じているのではないかと思います。

要約に書いてある解決策は、まとめると、
「従業員一人一人が、自分の時間をコントロールできるようにする」
ということだと考えます。

仕事を家に持ち帰らないようにするためにすべきこと

単刀直入に言うと、
「自社の経営戦略を理解すること」
ができなければ、業務時間はなかなか減らないのではないかと考えます。
(これは僕の一意見です)

今何をすべきで、何をすべきでないか。

これを経営者の立場となって考えることで、
「やらなくてもよい業務」が見えてくるはずです。

なんとなく「今やってるこの業務って不要じゃない…?」
そう思う根拠がはっきりしますよね。

論文には、会議時間の長さと多さが問題になっていると書かれていました。

会議の時間も、ものによってはメッセージでのやりとりや、資料のチェックだけで済むかもしれません。

不要だと感じるものが、一従業員の立場としてではなく、経営者の立場で見たときにも不要であるとハッキリ言えるようになるスキルが必要だと考えます。

そうすることで初めて
「やることやってるから定時で上がってもいいよね」
となるわけですね。

上からお願いされた仕事をこなすだけでなく、不要な仕事は減らし、必要だと思うことを探して先に手を打っておく。

経営戦略を理解するためのコンテンツはこちらをおススメしています。
(まだ途中のコンテンツですが、随時更新していきます)

ケーススタディで学びたい方は↓から。

まとめ

本日は「過剰な業務量による悪影響と原因、その解決策」をテーマにした論文をご紹介しました。

残業や休日出勤などの過剰な業務を奨励するような文化を変え、
さらに個人でのビジネススキルを高め、やるべきこととそうでないことを区別する。

これらを実践していけると、ストレス軽減、バーンアウトの予防につながるのではないかと思います。

これからもお役に立てるような記事を投稿していきますので、
よければご覧ください。

それではまた次回。

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