夏季のパンの保存に困った結果
2015年6月3日
思えば東京に住んでいた頃の梅雨時期、マンションの台所に置いておいた食パンがカビてしまい、それ以降パンは冬季以外には冷凍することにしていましたが、オフグリッドの冷蔵庫のない小屋ではそれが叶いません。
気温が上がる時期の食料保存について以前書いたことがありますが、一時的な保冷にはスーパーで買い物の際に貰える氷を利用しています。
貰った氷を小さな発泡スチロールの箱へ入れたものを冷蔵庫代わりにしていますので、食パンのような嵩張るもの、濡れては困るものはとてもじゃないけど入れられないのです。(※2016年現在は小型のクーラーボックスを使用しています)
わが家の朝食は、ほぼ毎日といっていいほどパンでして、それというのも朝に白米を炊くなどという事は露も考えられないほど面倒くさがりなので、卵を焼いて野菜を添えればすぐに食べられるパンは無くてはならないものなのです。
しかし、パンの保存には困まりました。
「ウイスキーを入れたグラスを密閉容器内に置き、そこにパンを入れておけば徐々に蒸発するアルコールによって菌の繁殖が抑えられるのでカビない。」
そんな裏ワザがありましたが、実行するには密閉容器とウイスキーを用意しなくてはならなりません。
ううむ。
そこで作りました。
チャパティ。
小麦粉と塩と水を合わせて捏ねた生地を適量手でちぎり、めん棒で円く引き伸ばします。
よく熱したフライパンでポツポツと焼き目がつくまで両面を焼き、最後に直火で炙ってぷっくら膨らませれば出来上がりです。
発酵させたり生地を寝かせたりという手間がなく、失敗も(今のところ)ない上に、その日の分を粉から作るので保存の心配もありません。
面倒なようで作ってみると簡単で、片付けもあっさりしたものです。
時間に余裕のある時には2日分まとめて焼きますが、そんな時には翌日分は布巾に包んで網の上に置いておけば大丈夫です(今のところ)。
2日目ともなるとさすがにかたくなってしまいますが、かための濡れせんべいのようでそれもまた美味です。
チャパティの本場インドでも、綿で出来たチャパティ袋に、焼いたチャパティを大量に入れて保存していましたし、チャパティ用のステンレスケースなるものも売っていました。
これは恐らくお弁当に使うんでしょうかね。
ただし、焼くのにかなりガスを消費します。
ここだけは考えなくてはならないところです。
チャパティは、1枚が薄く小さいために食パンよりも少ない気がしてしまうんですが、恐らく、生地が膨らんでいないだけで小麦の分量は変わらないか若しくは多いくらいだと思っています。
それに噛みごたえがあるので満足度も高い気がします。
1枚はジャムでデザートみたいに、もう1枚は目玉焼きとレタスを挟んで、ピタパンやトルティーヤ風な、そんな具合に頂きます。
先日スーパーに行ったところ、小麦粉よりも圧倒的に強力粉の値段が安かったので、小麦粉ではなく強力粉を買ってきました。
強力粉で作ったチャパティも美味です。
(小麦粉に比べるとコシがある分、まるく伸ばしにくいですけど)
チャパティのレシピ:8枚分
1、小麦粉(全粒粉を混ぜると本格的になります)200g
2、塩 ひとつまみ
3、水 100cc (夏は粉の半分ほど、冬は若干多めにするとちょうど良い加減になります)
作り方
1、小麦粉と塩を混ぜ、水を少しずつ加えながらよく捏ねます。
2、ピンポン球大にちぎってめん棒で円く伸ばします。
3、フライパンで両面焼いたあと直火で炙り、膨らんだら出来上がり。
※打ち粉に全粒粉を使用しますと、小麦粉に比べてサラサラしているので使用量も減らせますし片付けが楽になります
※生地をこねたあと、しばらく置いておきますと、生地がしっとりしてキレイにまるく伸ばすことができます