人生、転職、やり直しゲーム 第1章

【徘徊】

俺は、警察の指示に従い、
児童相談所に向かった。

貫太郎は、
家に置いておいた、
おにぎりとお茶がなくなり、
腹が減ったので、
家の鍵を開けて、
外をさまよったようだ。

勘太郎が路上でウロウロしていた所を
路上で発見した人が
うちの近くの
民事不介入交番に通報、

民事不介入交番から児童相談所に連れていかれたようだ。

幸恵は、児童相談所や民事不介入交番からの電話に出なかったようだ。
それで俺の電話に連絡がきた。

俺は児童相談所で所長にいろいろ聞かれた。

「奥様はどうしたのでしょうか?
電話に出ませんでしたが」

「病院に行きました。
すみませんねぇ、
家に帰ってきたら、
ちゃんと子どもを見ているように
言っておきます」

所長は、眉間に皺を寄せた。
3歳でオムツが外れていないとか、
ずっとオムツを替えていなく、
汚かっただの、
肌がかぶれているとか、
ちゃんと奥さんに監督してもらうよう、散々俺に注意しやがった。
俺は一流企業の社員だ。
こんな安月給の公務員なんぞに説教される覚えはない。

「無能さん、両親二人でいらっしゃらないと、
貫太郎君を家に返すことはできません」

「署長さん、
これって、拉致ですよねぇ?
今すぐ貫太郎をここに連れてきてください
おまけに人を児童虐待の犯罪者扱いして。
名誉棄損で訴えますよ」

「拉致ではなく、職権による、一時保護です。
今、現状を伺っているのは
聞き取りです。
法律違反などしていません。
訴えてくれて、けっこうですよ」

「あ、そう。
俺は、市議会の裏金(うらがね)センセイと懇意なんだけどなぁ、
今から電話するわ」

「やめてください。
誤解があるようなら、
今すぐ、貫太郎君と帰れるように手配します」
フン、土建屋をなめてもらっては困る。
パワハラパレスは地元政治家に献金してんだぞ、
おそれいったか。

児童養護施設から貫太郎が連れてこられた。
貫太郎おぉ、いきなり連れ去られてかわいそうに!
俺たちはしばらく抱擁した。

全てのものは皆のものだが、
貫太郎を俺の許可なしで、養護施設に連れ去るのはゆるさん。

俺は貫太郎の着ていた施設の洋服を、
職員があずかっていた、うちの服に着替えさせ、
悪態を1時間ついたあと、
この、悪魔の拉致施設を後にした。


俺は、アパートに帰る途中、
勘太郎とコンビニで買い物をした。
俺の部屋に帰ると、
勘太郎におにぎりとお茶を渡した。

また、アパートから勝手に出てこないよう、
鍵をかけた後、
玄関の入口を、
布のガムテープで塞いだ。
ガムテープをカバンに入れて俺は会社に向った。

俺は、
会社に戻り、
書類作成した。
今日はいろいろあったので疲れた。

11時頃、会社を出て、
24時間スーパーの惣菜と酒を持って、
乱子ちゃんのアパートに行った。
合鍵は貰っている。
乱子ちゃんは寝ていたが、
襲いかかった。

「明日、学校なのに、強姦魔みたいな真似、やめてや!」
乱子ちゃんの迷惑そうな顔を見て俺は興奮した。
「変態!」
「嫌も嫌よも好きのうちってか?ヒヒヒ」
「俺は無理やり乱子ちゃんにのしかかった。
「キャー!」
バチン!
顔を思いきり引っぱたかれたが、
女の力だから大したダメージはない。

それよか、この、我にとらわれた態度は
変えてもらわないといけないなぁ。


どうする?

【ごめんと謝る】に進む

【無理やり犯す】に進む

【ゲームの取り扱い説明書を見る】に戻り、
最初からやり直す。

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森野林檎
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