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「再生」森のおうち●特別企画 第一弾いせひでこ絵本原画展~「生きる」を見つめる
絵本美術館「森のおうち」にとって、特別の夏がやってまいりました。
「児童文化を発信し続けてきた「絵本美術館」を未来に向けて存続させたい」という私どもの呼びかけに、多くの方がご賛同下さり、ご支援、応援を賜りました。御協力下さいました全ての皆様に、深く感謝を申し上げます。
今後「再生、森のおうち」の取り組みを順次発信し、魅力的な企画で皆様に楽しんで頂けるよう、努めて参ります。
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第一弾と致しまして、
「いせひでこ絵本原画展~「生きる」を見つめる」を開催致します。
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画家・絵本作家いせひでこは、2011年に自身の家に現れた、たぬきの一家を観察し、スケッチしていました。そして、その年に起こった「東日本大震災」の不安な約一年を、一家と共に過ごし、「たぬ記」としてつづっていきました。
たぬき一家は、度々エッセイなどにも登場していましたが、いせひでこが10年間被災地を歩くなかで「クロマツ」などのモチーフから生まれた「いのち」のテーマは、さらにその後の様々な出会いの中での「いのち」を見つめるうちに新たな展開をむかえていきます。いせは、あるがままの「生きる」を描きたいという思いにかられ、絵本『たぬき』(平凡社)が生まれました。
本文中の「〈お日さん、あったかいねえ〉〈かあちゃんみたいだねえ〉」に集約されるように、「生きる」という現実の中で、明日への大きな希望に満ちた物語になっています。
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そして、今回のテーマと呼応する作品、3本足の犬と少年の心の触れあいと成長を描いた、『あの路』(山本けんぞう・文/平凡社)と、いせ自身が飼い犬グレイとの暮らしの中で「生きる」を見つめたエッセイ『愛蔵版グレイがまってるから』(2022年6月に新たなエッセイを加えて再編/平凡社)の原画を同時展示致します。
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左、『あの路』山本けんぞう/文 いせひでこ/絵 (平凡社)
また、絵本ができるまでの日記帳やスケッチ、エスキース(下絵)、などとあわせてより内容を深く御覧頂けるように致します。
会期中、画家による講演会も予定しております。
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「いせひでこ絵本原画展~「生きる」を見つめる」は、「再生、森のおうち」にふさわしい、未来に続いていく「いのち」、すなわち「生きなおす」を大きなテーマとした 企画展となります。どうか、この夏は「再生、森のおうち」へお越し下さいませ。
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絵本美術館 森のおうち
館長 酒井倫子
職員 一同
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