良かれと思った一言で女性を泣かせてしまった・・・
彼女のためを思って言ったんですけど、
うまく思いを伝えられなかったみたい。
コミュニケーションって、難しい。
歴史は繰り返すけど戻らない
40代の同業者女性と
井戸端会議に花を咲かせていた時のことです。
話題はやはり、新型コロナ。
そこで、彼女は言いました。
「いつになったら元の生活に戻れるんだろう?」
この一言に、
ひどく違和感を覚えた自分が返したのが、
『たとえコロナが収まったところで、
元の生活になんか戻れないよ』
その理由を説明しているうちに
彼女の目から涙がポロポロ。
軽く絶望させてしまったようです・・・
アフターコロナの世界を語る人は、
ネットの世界でもたくさんいます。
明るい未来だったり、世紀末救世主伝説の世界だったりと。
そうですね・・・自分が考えているのは、
一度どん底に落ちるというか、
今の我々の価値観がバラバラに分解して、
そののち時間をかけて新しい世の中がやってくる・・・というものです。
後の歴史の教科書では、
新型コロナの影響で最も大きかったのは、
感染者と死者数もそうですが、
社会を変革させたことと記載されるでしょう。
初めに来る現象は、経済的な大打撃。
すでにリーマンショック以上の影響が世界各国に出ています。
日本でも自粛要請のおかげで、
飲食業界、旅行業界、イベント業界、プロスポーツ業界、水商売などが悲鳴を上げています。
東京五輪の延期がその最たる例ですよね。
そしてこれは、雇用調整に波及します。
この春の新卒内定者の採用取り消しもニュースになってますし、
そうなれば、派遣社員の派遣切りや雇止め、
正社員ですら自宅待機にまで確実に起こるでしょう。
行きつく先は大量のリストラ。
この辺りは予想できると思います。
でも、考えてみてください。
昨年までは、AIの発展で、今ある職業の2割は消滅し、
単純作業者はロボットに置き換えられ、
低賃金労働は、外国人移民に奪われると危惧されていましたよね。
失業者があふれるといっても、
これら動きが早まっただけと言えませんか?
見方を変えれば、
失業する時期が、今なのか数年後かの違いにすぎないということです。
むしろ、数年後に年を取ってから新たな職を探すより、
若いうちに新しいスキルを身に着けて、時代に対応した職を探した方が、潰しが効くともいえるでしょう。
そう考えれば、
アフターコロナの世界で重要になるのは、
社会の変化に柔軟に対応できる能力になりますね。
現に、
書店に並ぶ本のタイトルに増えているキーワードは、
「柔軟性」(外国語ではレジリエンス)です。
・・・話を戻しますが、
コロナが収まったとしても、
経済的にも社会的にもその影響は甚大ですから、
大変になるのはむしろそこから。
日本でも海外でも
社会は一度ガタガタに崩れます。
そう、元の世界になんか戻らないんですよ。
「いつになったら元の生活に戻れるんだろう?」という発言の意図が、
コロナがはびこる前、2019年の秋頃の生活に戻りたいという願望なら、
それは「甘い」と言わざるを得ません。
無理です。
戻りません。
時計の針が巻き戻らないように、
子どもは積み上げたブロックのお城を崩して再度積んだとしても、決して同じものが組みあがらないように、
元の暮らしは帰ってきません。
我々は、
新たに来る時代に対応しながら生きるしかないのです。
混乱の世界がやってくる
経済的、社会制度的に受ける打撃は、
人類史上、例を見ないものになるでしょう。
東日本大震災の後でも、
他者に対する思いやりを忘れず、助け合って海外を驚愕させた日本社会ですら、
一時的には混乱して食料の奪い合いが起こることすら想定されます。
これまでのビジネスの常識が通じなくなるかもしれません
また、精神的混乱に乗じて、
悪徳商法がはびこったり、新興宗教的なものが雨後の筍みたいに出てくるでしょう。
また、宇宙人とか未来人とか異世界の住人とかパラレルワールドとか、
SFチックなものや悪魔崇拝とか、
もう、わけのわからない輩まで出てくるでしょう。
間違いなくカオスな世界がやってきますけど、
それは一時的なものです。
時間がたてば落ち着いて次の世界観がやってきますから、
それまでは右往左往せずに、心を落ち着けていてください。
とりあえず、
コロナの影響は長ければ来年まで続くと覚悟して、
食料や生活必需品の備蓄を徐々に進め、
そして、感染のリスクを高める行為を控えること。
自覚はないけど感染している可能性もあるのだから、
重篤者に感染させる行為を控えることを継続していきましょう。
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