山のてっぺんに恐怖するいもむし
麦わら帽子を被ったいもむしは底辺をのそのそと歩いていました。
そこは山の谷あいの一番低いところでした。
徐々に徐々に山の勾配がきつくなっていきましたが、やっぱり、のそのそと歩みを進めて行きました。
そうして、辿り着いたら、3番目に高い山のてっぺんでした。
いもむしは足元を見るとあまりの高さに恐怖で足元がすくみました。
ここから落ちたら死んでしまう。ああ、どうしよう、どうしよう。
だけれども、落ち着いて、周りの景色を見たら、凄く見晴らしが良くて。
遠くに見える山々の稜線や青い空に白い雲。
落ち着いて周りを良く見てみたら何て素晴らしい景色なんだろう。
そう思えると恐怖は一瞬にして吹き飛びました。
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