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第45話「街に出て、本屋に行こう!」

仕事の合間に1時間強の時間が空いたので、東京駅近くの丸善に行った。普段、2時間半以上時間が空くと映画を観に行くことにしているのだが、今日は街を歩く。基本、カフェで時間を潰すことは少ない。

最近、本を買うのはAmazonか、決まった作家の作品を古本屋で探すことが多く、ゆっくりと本屋を探索する機会が減った。

今日、行ってみて改めて感じたことは、ワクワクするのだ。いろんな本があり、本の題名を見ながら、散策するのだが、改めて知ること、気づくことがたくさんある。

この作家は、違う出版社からこんなに作品を出していたのか?こんな分野の専門誌が出たのか?洋書コーナーに行けば、まだ日本語に翻訳されてないベストセラーに出会える。

更に、僕は知らないけど、美少女系のイラストレーターの個展をやっていたので、ふと覗いてみる。メインはリトグラフだからだろうが、原画も含めてとてもリーズナブルな価格で驚いた。

これだというものは無かったけど、画集も出ていて人気があるのだろうなぁ、と知らない世界を少し覗くことができる。

そう言えば、高3の姪っ子がネットで買うのではなくて、本屋を歩いて気に入った本を買うと言っていた。

そもそも、それは、本を買うので無くて、出会うのだ。本に出会いに行くのだ。

本屋は出会いの場所であることを僕は忘れていた気がする。

気がつくと仙台に向かう時間が近づいてきて、ビルを出ると雨は止んでいた。空には、青空が雲の合間に垣間見える。雲の流れが早い。風は冷たく流れる。そして、師走なのに街は静かで落ち着いていた。

僕も本を買うにあたっても、いつの間にか視野が狭くなっているのだろう。

街に出よう、本屋に行こう、
映画に行こう、人と話そう。

リアルな世界には、冷たい風も青空も走り去る雲もあり、出会いと冒険に溢れている。

p.s. 一昨日にアポイントが延期になった際に見た映画は、never gonna backというA24配給の作品だった。女子高生2人が主人公の破茶滅茶というか、はちゃめちゃと言う言葉が似合う明るくおバカで笑えて、必死に生きるんだけど規則に雁字搦めの生活は馬鹿らしくなる尖った作品。日本版A24も出て欲しい。

追記
ずっとnoteを見てくれている人は、あれっと思った人がいるかも知れない。
45話が抜けているのです。編集長が変わり、引継ぎの合間に起きてしまったこと。
実は、僕は47話まで書いているのでが、27話が掲載されませんでした。結果として僕が書いた46話は45話に、47話は46話になっているのです。そこで、27話を45話として掲載したいと思います。
これは1年以上前に書いたものなのですが、一年を経って生成AIが広がるに従って、益々人々の視野がフィルターバブルとエコーチャンバーに閉じ込められる中で、ネットから飛び出してリアルな世界を感じることの必要性を実感しており、良い機会だと思いました。


森の黒ひげ塾
塾長 早川 典重

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