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ママ友からの頼まれごと:「かわす」は節約で、「引き受ける」は投資
◯長距離送迎の負担
小学生の息子の習い事は、あちこちからメンバーが集まっているためか、毎回、集合場所が遠い!
なんと、片道、車で2時間くらいかかる。
送迎は各家庭に委ねられていて、運転に自信のない(そして心配性な)わたしは、
①1週間ほど前から、集合場所とその近隣の駐車場を検索
②Googleマップでリアル画像を拡大して見ながら、車線の本数を確認
③車線変更のタイミング、複雑なルートのシュミレーション
をして、当日を迎えていた。
今は少し慣れてきて、そこまでの下調べはしてないものの、休日に片道2時間運転することには変わりない。そしてそれは、平日のわたしの通勤時間と一緒だ。くーっ、わたし、ずっと移動してる!貴重な時間を移動に吸い取られているのが、つらいと思った。
そしてわたしは、一度にたくさんのことをこなすのが苦手。例えば、運転しながらしゃべるとか。
息子には申し訳ないけど、静かに全集中で運転したい。精一杯なのだ。
◯わたしのモヤモヤ
そんな中、長い付き合いのママ友から、「兄弟の予定があるから、習い事の送迎を、うちの子もついでにお願いできないか?」という申し出があった。
最初は軽い気持ちで引き受けていたが、それが毎度となってきて、モヤモヤしてしまった。
兄弟の送迎の方を、誰かにお願いできないのかな…とか、車を2台持つ選択肢はないのかな…とか。
しかも、彼女の頼み方が非常にライトなのだ。もしわたしが同じようにお願いする場合、本当に申し訳ない気持ちになると思うし、実際そうなのだけど、彼女の場合、「ちょっとそこの本とってくれる?」と同じテンションなのだ。
◯モヤモヤの正体
つまり、「片道2時間の道のりの送迎」に対するハードルが、彼女とわたしとで、かなり違うのではないだろうか?
彼女にとってはなんてことないことでも、わたしにとっては難しい。ってところにまず歪みがありそうだ。
この歪み、たしかコロナ禍の時もあった。
「兄弟が発熱して、◯◯も学校は休むように言われたから休むけど、習い事は行かせるね!」
と連絡がきたことがある。正直、
「習い事も来ちゃだめだろ!」と思った。
我が家には高齢者がいるので、命に関わるかもと慎重になっていたところもあるが、その時、ああ、彼女とは価値観が違うんだなと思った。
モヤモヤの正体は、「価値観の違い」ではないだろうか。
◯「かわす」は間違いではないけれど
最近、その習い事の先生から、保護者の代わりに電車で送迎をしてくれるという提案があった。上級生は何人かお願いしているようだ。
ママ友の送迎依頼をかわすために、そして、わたしの心と体の平和(つまりは健康)のために、そのサービス、利用してみてもいいのかな…と思った。「かわす」ことは、間違いじゃない。
しかし、ちょっと待て。
息子は一体どう思っているんだろう?
聞いてみたところ、
「ドキドキするけど、ちょっと挑戦してみたい」とのこと。
しかし、車で片道2時間の道のりは、電車でだって遠い。さらに、駅まで徒歩25分、、、。
息子がイメージしていることよりも、遥かに過酷な内容かもしれない。
◯結局わたしはどうしたい?
【かわす】と【引き受ける】、それぞれを選ぶ理由について、考えてみた。
【かわす】リスクを減らしたいから
・事故にあうリスク
・疲れるリスク
・感染症のリスク
・損をするリスク(体力、金銭面)
【引き受ける】将来の利益のために
・息子の習い事を応援できる
・たのしいかもしれない
・ママ友にも同じように頼れる
つまり、
「かわす」は節約で、「引き受ける」は投資だ。
もっともベストなのは、息子と2人でドライブして向かうこと。それは、全然嫌じゃない。
そこに、ママ友の依頼が舞い込み、「なんでわたしばっかり」という気持ちが少しでも芽生えることで、不安や不満が噴出するのだ。
引き受けらたら、今度はわたしが彼女に送迎をお願いしたって、もちろんいいのである。引き受けることで、お願いする権利が手に入る。
毎回かわす(節約する)のと、引き受けて(投資して)こちらもお願いしたりその時間をたのしむの、どちらがいい?
わたしはそういう選択を迫られていたのだ。幸い、ママ友は投資先としてまだ信頼できる。
どちらを選んでも、損することはない。
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