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「うわぁ、いいなぁ」と思うデザインの言語化
どうも、旗振りデザイナーのしのこです。
デザイナー歴13年目。
ひよっことベテランの中間世代ですが、
細々とフリーランスとして働いています。
最近よく、
「あー、このサイトが好きだなぁ」と
本能的に感じることがよくあります。
最近のデザイントレンドが、
単純に好みなのかもしれません。
ただわたしも一応デザイナーの身ではあるので、
そんなデザインをなんとか言語化できないものか?
とふと思い立ちました。
今日はそんなお話。
「X」でも呟いておりますので
もしよかったら覗いてみてくださいね。
最近思うこと。
— しのこ | 旗振りデザインアドバイザー (@shinoko0000) December 11, 2024
自分は壁打ちを受けることもありますが、時にはお願いすることもあります。
特に自分が思い悩む仕事について、
1人で考えれば考えるほど、
深みに陥ってしまうのが
よく分かりまして。
壁打ちをしてもらって、
改めて自分のやりたいこととか
こんな風に言葉にしたかったんだ、と…
Webデザインとは単なる画面の装飾のみを指しません。
装飾的な部分と共に、設計面も大切です。
また機能面、装飾面でも好感のもてるデザインは、
説明によって腹落ちすることもあります。
ただ、時々そんな言葉を超越する、
一種、人の心に語りかけるような
デザインと出会うことがあります。
今回はそんなデザインを
なるべく言語化してみます。
1. 技術的な完成度
技術的な完成度・表現力は
デザイナーである以上、無視できない存在です。
完成度の高さはクオリティの担保に通じますし、
表現力はそれだけで未知なる経験を与えられる可能性を高めます。
デジタル空間で、「普段得られない経験を共有できたのか」
「なにかそこに感情を残せたのか」は、
一種ここにかかっているように思います。。
またここに、Webデザインの本質の一つがあるように思います。
2. タイポグラフィの美しさ
昨今のWebデザインはやはり、
「タイポグラフィ」が大きな存在感を有しているように感じます。
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大胆な全画面デザインや思い切ったタイポグラフィ。
ただサイズ感だけで人の知覚を揺さぶるわけでなく、
ただただ「そのフォントや存在感の美しさ」こそ
デザインの重要なエッセンスの一種になりえているから、
世界観に没入できる導入剤として、
とても有効なのかもしれません。
ただ、タイポグラフィを主軸としたサイト構成を
選択することは、なかなか勇気が必要なように思います。
その一方で、その危うさをうまいこと
デザインに反映できるのなら、
これほどシンプルで鋭利な魅力はないかもしれませんね。
3. 模倣しづらい、複雑で繊細な世界観の構成
模倣できない独自の世界観。
ブランドだけが持つ世界観を汲み取り、
ビジュアル言語を確立する。
いつも言葉にしている内容ではありますが、
なかなか「世界観を表現できている」レベルまで
到達させることは至難の業でもあります。
また、よく参考サイトとの比較をすることで、
結果的に近しい世界観になってしまったり、
その業界だからこそ表現したい「共通の世界観」に
飲まれてしまって、結果的に独自のアイデンティティが
ユーザーに伝わりづらいデザインを生みがちです。
複雑で模倣しづらいデザインは、
一般受けしないかもしれません。
ただブランド力に懸けている企業からすると、
その複雑な世界観こそ、
独立した武器になり得るのかもしれませんね。
「うわぁ、いいなぁ」その一言を生み出せるデザインとは
賛称されるデザインはまず、
一度見ただけで全てを理解することは難しいです。
隠れた驚き、細部へのこだわり。
マイクロインタラクションやわずかなアニメーション。
それらが、ユーザーの好奇心をくすぐり続けるように思います。
またそのこだわりと相反する存在に見える、使いやすさと美しさ。
これらは対立せず、同居が可能です。
むしろ、完璧に調和するべきもの。
インタラクティブな要素が単なる機能性を超えて、
感情的な満足感を生み出す。
体験そのものを感動に変えてしまう。
時に完全に理解できないことが、最大の魅力になる。
抽象的な表現、複雑な視覚的パズル。
その曖昧さが、逆にユーザーの
想像力を掻き立てるのではないでしょうか。
人の心を本能的にゆさぶるデザインとは、
単なる視覚的表現のはるか先にあるように思います。
ビジュアル部分での表現もそうですが、
サービスや商品の情報や目的を
狙って絡めているデザインだと、
その内容自体も、より印象的に残ります。
「なんかいいなぁ」の先には
そういった制作サイドの意図が、
ストレスなくユーザーに届いていることも
好感のもてる要素なのかもしれません。
(デザイナーとしては、してられた感。)
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— しのこ | 旗振りデザインアドバイザー (@shinoko0000) December 11, 2024
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