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フリーランス的、アンガーマネジメント

どうも、旗振りデザイナーのしのこです。

デザイナー歴13年目。
ひよっことベテランの中間世代ですが、
細々とフリーランスとして働いています。

アンガーマネジメントについて

みなさんご存知ですか?
実はわたし、フリーランスになるまで
まったく知りませんでした。

アンガーマネジメントとは、怒りや劣等感などのネガティブな感情を受け入れ、コントロールするためのスキルです。人間関係におけるストレスの軽減や仕事の効率化などに役立ちます。

https://www.u-can.co.jp/course/data/in_html/1487/column/column03.html

会社員時代でも特に
「怒る」「キレる」といった感情は、
仕事に持ち出さないことを
信条にしていました。

キレる時間があるなら次を考える。
相手に求める前に、自分でなんとかする。
そんなことを無意識にやってました。

ただ、会社員からフリーランスになって、
よりこの思想は大切だな…と
思う出来事が増えました。

今回はリアルにあった出来事に対して
しのこ的にどんな
アンガーマネジメントしてきたのか?
をお伝えします。

いわば、
クリエイター的アンガーマネジメントです。

ケース1:「なんか違うんだよね」

デザインを出して初めての
フィードバックがこんな感じだった場合。
大抵はこちらの目測が誤っている場合が多いです。

そしてデザイナーとしては
そんなのディレクターが
ちゃんとヒアリングしてないのが
悪いんじゃないかーっ!

と怒りたくなってしまうものです。

組織でサイトの納品をする場合、
デザイナーとクライアントが
直接会わないことも往々にして起こります。

つまり、自分が聞いてもいないのに
違ったものを出されている、と言われても…!
と思ってしまいがちなんですよね。
(実際わかるし…)
と、会社員時代なら怒っていたかもしれません。

ただ、フリーランスになって
こんな一言をクライアントから
もらってしまったら。
それは言われた「あなたのヒアリング」が
足りていなかったのかもしれません。

どこにも怒りの行場はありません。
さあ、どうしましょうか?

他責思考をやめる

何よりもまず、自分の落ち度を見つけられる、
落ち度があったと認められる思考であること。
これが何より大切です。

フリーランスの場合、
全ての責任は自分に変えるので
誰かに文句を言える筋合いではありません。

そうならないために、
1人で仕事をするってそういうことだ、
と自覚しないと生きていけない。
フリーランスの生き方って、
そんな気がします。

ただ、この他責思考をやめて仕事を行うこと。

これ自体は、
フリーランスでなくても
会社員デザイナーとして、
やれることはあります。

要件がふわっとしているとわかった時点で
ディレクターに再ヒアリングしてもらうとか。

自分もクライアント先に同行するとか。

何がふわっとしているのか可視化するために、
ヒアリングシートを作ってもらう、
もしくはテンプレートだけは作る
とか。

ディレクターにキレる前に
目の前の問題を整理すること。
それはデザイナーでもできます。

もちろん立場や
「それぞれの仕事」としての
領分もあることではあるので、
一概に領域を侵して仕事しよう、
というわけではありません。

ただ目の前に課題が発生してしまった。
その結果が「なんか違う」なら、
「指示した」ディレクターも
「疑問に思わず作った」デザイナーも
お互いに怒れる立場にはありません。

ケース2: 言った言わない問題

「この部分は赤だと言ったじゃん」
いやいや仰っておりませんよ!という場合。
いわゆる、「言った言わない問題」。

こんな時、まずはこころの中で
「まぁみんな人間だもんね〜!」
ヘラっと笑って、落ち着かせます。

そう、みんな人間です。
人間は忘れる生きものなので、
そこに悪意はない、と仮定します。
(本当じゃない場合もありえる)

なので忘れる想定で
色々用意しておくと、
いざ揉めてしまったときに
有用だったりします。

契約書だったり、議事録だったり、
ヒアリングシートとかね。

ケース3: 相手、そして自分を疑う

言い方は非常に良くないですが
わたし的にはこの「疑う」行為は、
いろんな色眼鏡を外してくれる
大切な要素だと考えています。

相手の言った「A」とは
わたしの思う「A」なのか?
わたしの言った「B」は
相手に「B」として伝わっているのか?

同じ日本語であっても、
主語と述語・修飾語の選び方、
伝わるタイミング・シチュエーション、

些細なことではありますが
そんな事でも「認識の齟齬」が
生まれることは珍しくありません。

また、「疑う」のは
むしろ相手ではなく、自分に向けて。
自分の発した言葉は
意図通りに相手に伝わっているのか、
「見極めて、疑う」ことが
必要かなと感じます。

ケース4: あからさまな罵詈雑言や理不尽

今まで
「他責にせず自分ごととして捉える」
「相手も人間である」
「自分を疑う」

こんなことを心がけている、
とお話しましたが、

それでも心の許容量は人それぞれです。

どうしても超えられたくない一線や
耐えきれない状況が続くのであれば、
その環境から場所を変えることも
一種のアンガーマネジメントに
つながります。

例えばその辛い環境が会社だった場合、
その怒りは家庭で発散することに
なってしまうからです。

人は「怒る」とき、
先に「悲しい」「辛い」「わかってもらえない」
そんな感情を相手に抱きます。

その形が変容したものが
「怒り」となり、
当事者や関係者を苦しめることに
なってしまうので、

自分自身が
闘牛のように怒り狂う前に。
その環境から離れることも
ひとつ、覚えておいて欲しいです。


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