時は癒やす
やぁ、ブックアプリの書庫の大半がエロで埋まってるクソヤローだよ。
最初に言うよ。聴いて。
大丈夫。
なんかさ、SNSとかさ、キラキラっていうの?
スゴイよね、なんかスゴイ素敵な人達が素敵な事とか、素晴らしい事とか言ったり、したりしててさ。
なんか素晴らしい事とか、スゴイ事とか、奥深い事とかじゃないと、発言するのもためらわれるような。
すごく肩身狭いようなさ、なんの変哲もない、ちょっと怠惰で、かなり臆病で、面倒くさがりの自分の、面白みも無い人生で感じた事とか、わざわざ人に知らせるまでも無いような事を、人目につくネットに発信して良いのかな?とかね。
でも、書くよ。
くだらなくても、生きてる。
今日も目が覚めた。
逆説的に、世界に許されているって事じゃないか?と自分に都合良く解釈してみる。
踏みはずした、何の価値も無いと思う私にも、世界は今日という日を許してくれた。
自分を許せなくても、明日という日は与えられる、やってくる。
絶望とは、もう2度と、自分にだけは、明るい未来がやってこない、と思う事じゃないか、と思った次の日も夜は明ける。
気持ちの良い青空で。
それはそれは、美しく青い空で。
あぁ、空ってこんなに綺麗だったっけ?
と、思うほどに。
自分にはそぐわないんじゃないか、と思うほどに美しい青で。
かと言って、自ら命を絶つ勇気もない。
聴いて。大丈夫。
ホントなんだ。夜は明ける。
睡眠障害になり、72時間起きて10kmランニングしても疲れない、眠れない。
薬の力を借りて、なんとかやっと眠りについても30分すると目が覚める。首すじを汗がつたい、マットレスにポトリと落ちる音で目が覚めて、あれから、何時間経ったっけ?アレ?何秒か?アレ?これ考えるの、何週目だっけ?
と、思ったその次の日も、夜は明ける。
ホントなんだ。時は癒やす。
2年ほど薬の力を借りて、人のお世話になりながら生きて、人のお世話になってるのは今も変わりはしないだろうけど、なんとか仕事も出来るようになった。人の役に立ってるかどうかはわからないけど、それでも。
笑う事もある。時には怒る事も。
4年が過ぎ、6年になった。
ホントなんだ、時は癒やす。
あなたの傷もきっと癒える。
許せる日が来る。
嬉しい、と思う日が来る。
楽しい、と思う日が来る。
深呼吸するんだ。大丈夫。
ゆっくり息を吸って、ゆっくり息を吐くんだ。
ごはん、食べた?
サラダだけでも、スープだけでも良い。
ほんのひと口だって良い。
美味しい。って言ってみて。
大丈夫。大丈夫だよ。