眠れる森は月と躍る I

『眠れる森のビヨ』感想 前書き

いまは昔、夏休み中の森といふのありけり。芝居にまじりて夢をとりつつ、よろづのことに使いけり。名をば……と本名は避けて。私は森です。

『眠れる森のビヨ』鑑賞会を終えましたので、感想含めてそよそよしたいと思います。

舞台自体は既に上演は終わり、ようやくBlu-rayが発売とのことですので、ネタバレを含む部分はⅡの方に分けて綴ろうか、と。

先に森ビヨ鑑賞した方々に伝えたいのですが!!

もし、この登場人物を中心にアニメのオープニング動画を作るとしたら、どれを主題歌にするか…というのを私はよく考えます。イメージソングというやつ。

森ビヨを見てイメージした曲、4曲。全て坂本真綾さんという声優であり、歌手であり、歌詞を描く人でもある方の曲。ついでの情報だが、『Fate/Grand Order』というアプリゲームに関連した曲である。

坂本真綾さんは有名な方だと思いますが、彼女もまた私が好きな表現者の1人なので知ってほしい、とあえて書きますね

また、森ビヨを観た方は何か新しい『森ビヨ』の解釈に繋がるのかも、と思い感想を聞きたく…!

フルではないのもあるけれど、公式が公開しているものを選んだためです。安心して見ていただけたらと思います。

①色彩

②逆光

③躍動

④独白

彼女たちの輝きを例えるなら?

BEYOOOOONDSの輝きは例えるならば、何としよう。

人によって様々に想いがあるだろう。

蛍?太陽?星…電灯?

私はBEYOOOOONDSは月のようだと感じる。

月はそれ自身が輝いているわけではなく、太陽の光を浴びて輝いているように見える存在である。

え、偽物と言いたいのか?

いいえ。

彼女たちの熱演、狂演ともいえる姿に感銘を受け、絶叫した者として「月」とまず例えようか、と。

月についての文化的な視点に関してはまた後で。

ーさて、

そもそもBEYOOOOONDSに出逢い、アラビヨを鑑賞するという経緯はこちらの記事に書いている。


簡単にまとめると、親友からBEYOOOOONDSというグループを教わった。

フレフレから始まり、アラビヨを見て、とんでもない表現力を持った可能性の塊であるのかも、と光に気付いた

と、その日に是非『眠れる森のビヨ』も見て欲しいと熱望された。

ーここまでがハイライト

なので、親友の熱意に全力で応えるために。BEYOOOOONDSの表現を観るために。私はメンバーのことを調べずに知らないままで、あえてその日を待った。

そして、私のかつての光だったSPEEDのDVD BOXもまた未開封のまま存在を隠した。光に目が眩んだら、見るべきものを捉えられないから

あくまでもまっさらな私が向き合いたかった…ひとつの舞台、12人の役者、BEYOOOOONDSに。

「月」 どんなイメージをしますか?

①セーラームーン→森と握手、惑星を守護に持つセーラー戦士たち、しかし衛星の月がメインヒロイン・プリンセス。セラムンは良いぞ。漫画とアニメで印象が違う。

②竹取物語・かぐや姫→『私は月の姫だが?ー地球に転生して逆ハー!?』なんてライトノベルがありそうだ。残念平安時代にはもうあったそう。本格的なSFかなとも感じるが…そう、ここは未来を生き急ぐジパング。ネカマも、昼ドラも、Twitter的につぶやくのも平安にある。え、怖い。

③月にうさぎ・桂の木→月を地球みたいに生き物がいるんじゃないって最初に考えたの誰なんでしょうね?手のひらよりも小さく見える輝くものが地球と同じように住めるかもって発想の豊かさがすごい。

④月見バーガー→黄色のパンのはバターたっぷりなので甘め、挟まってるベーコンとチーズの塩気との相性が最高だ!エグチと同じ?違う!満月美味しいよ!※元クルーより

ちなみに目玉焼き系で一番好きなのはロッテリア。とろとろしてて美味しい。甘い系で好きなのはケンタの和風チキンカツサンド。モスは野菜が美味しくて照り焼きの鶏が美味しい。マックは揚げたてのかりかりとしなしなが混ざるポテトが好き。

❺ハリポタ・狼男→見たら変身してしまう!

❻ギリシャ神話アルテミス→月の女神様。それはそうと弟の太陽神アポロンってクズよね。

まだまだありそうですが、これくらいで。白丸と黒丸は実は地域が違います。

○→数日前に中秋の名月でしたね。月を眺めてお団子食べる。最高ですね。月より団子?まさか。

月は眺めて愛でる・好意的な神秘性=アジアに多い考え方、感じ方。

●→月は人を狂わせるので見ない・怖いもの=ヨーロッパに多い考え、感じ方です。

そういう意味では前回観た「アラビヨ」は元々を辿るとアジア側の話なので、満月に不思議なことが起こる神秘の装置として働く。そして、ハッピーエンドでした。

今回は『荊姫』『眠れる森の美女』が元なので、西洋的な価値観が用いられるのかなぁ、という前予想。さて、どうだろう。

あ、そうそう。西洋的な価値観…「森」もヨーロッパでは怖い、迷いのイメージなんです。詳しくは次の記事で触れてます。

例外的に江戸時代だったかな、恋人とある決まった日に満月を見たら、対の日に月を同じように恋人と見なければ、不幸になる。だから、満月の日は見ないように窓を閉ざす…なんて文化が日本にもあったそうな。

あとは新月は誕生・開始、満月は完結・終焉のイメージが占いだとあるかな?

ある写真

アラビヨ鑑賞会をした際に実は親友は『森ビヨ』のパンフレットを持ってきていた。

そわそわした様子。見せたいけれど、ネタバレはしたくないという葛藤で揺れている様に見える…

そこで「表紙、見せて」と頼み、パンフレットを手に取る。

ある写真とは言わずもがな、公演のキービジュアルである。

ーミュージカルに限ったことではないが

キービジュアルは様々な想いが込められて緻密に作られているもの…と私は解釈している。

チラシやサイト、SNS、街の広告…発信の仕方は様々ではある。が、まずキービジュアルには「この作品見たいな」と思わせる力がないといけないとも私は考える。

勿論、元からのファンはBEYOOOOONDSが舞台をやるのね!と告知の段階でもお席がご用意されることを祈るものだろう(頑張ろう、チケット争奪戦!)。

だが、世間には色んなものが溢れかえっている。限られた時間、限られたお金、さらに現在は何と言わずとも未曾有の事態。外出そのものがしにくい今

となった時、やはり数ある中から「どうしてもこれを生で見たい」と選んでもらえる力がキービジュアルにはなければなるまい。

「あとでア〇プラで観よう」と優先順位から低くなる時、その人はその作品にもう一生触れないかもしれない。買ってきた本や雑誌を読まないまま積まれていく…貴方にも心当たりがありません?そもそも円盤化されないかもしれないですし、ね?

さて、その考えが元にある森の『森ビヨ』キービジュアルを初めて見た時の感想である。キービジュアル見たい人は以下の公式リンクか、自分のパンフやBlu-rayをお手元に。

どう感じるかと親友は恐々と尋ねた。当時の全く森ビヨを知らない私の回答は大体こうだ。

「まず、題名から『眠れる森の美女』…つまり『荊姫』がベースの舞台だなと思う。だから、童話的なイメージ。今回も童話なのかなぁ…でも今回(アラビヨ)は現代とも混ぜてたし…。うーん?

写真に映る人たちの目線が合ってないことがとても気になる。何故、皆別々の方向を向いていて、目が合っていないのだろう

この「違和感」は解決の糸口になるのだろうか?

「目を閉じる女性は衣装から…お姫様?でも、写真にはお姫様の様な姿の人は2人いるか

それは置いておいて。目を閉じている人を見つめているのは王子様?ここら辺のカラフルな衣装は3人の妖精ぽい…

左にいるもう1人のお姫様っぽい人は、なんで真顔?なんでこんなに怖い顔をしているんだろう。王子様を見てる?でも、王子様が見てるのは目を閉じてるお姫様…うーん、なんかここ3人で拗れてそう」

親友は怖いなぁ、怖いなぁと言いながら、ネタバレはなるべく避けてほしいというので、うんと頷いて。

でも、怖がらないでほしい。あくまでも私の想像でしかないのだ。

私の想像できるよりもすごいものを本家は持ってきそうだし、当たらないだろう、と。

アラビヨを観た後の私はBEYOOOOONDSへ実はとても期待していたから。いや、「実は」と言わずともあれだけ熱を込めて書き綴ったのだから期待や興奮は伝わっていると思いたい。

さて、今夜はここまで。

さて、おやすみの前にネタバレにならないネタバレを。

森ビヨを観終わった後、とにかく感じてるものを言語化しないと心から消える!と叫びながら親友に3時間くらい語り続けたのは私である

ー異様な熱の入り方?よく喋ったね!?

仕方ない。だって、某2回目を受けるためアマビエTシャツで戦地に赴き、帰還を果たしたその1時間もしないうち。

さて、熱が出るかな、腕が痛むかなで期待していて何にも出てこないので、寂しいと言いながら、予定通り鑑賞するか!で見始めたのである。

ー熱が出ていたのかもしれない

ちなみに現在30時間経過したが、腕が蚊に刺されたみたいに赤くなり、腫れて痒いけれど、腕は上がるし動かせる。それ以外特になし。熱も平熱。

あと、いつも親友は森が嵐の様にしゃべり続けても聞いてくれてありがとう。本当にありがとう。考えるのが好きな、創作が好きな語り手・書き手森にとって、聞き手、読者はとても大事なのです。

ーだって、相手がいなきゃ独り言

では、おやすみなさい。

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