「だれもがクリエイター」になると、どんなことが起きるの? #noteお茶会
クリエイター、その響きはすごくハードルが高い。noteに入社する前、noteは「(いわゆるプロの)クリエイター」を支援する会社なんだと思っていました。作家や写真家、料理家、アーティスト、マンガ家、イラストレーター…などなど。
でも代表の加藤さんをはじめ、noteの社員は「だれもがクリエイター」だと本気で捉えていて、ひとびとが楽しんで創作を続けられる環境をどうしたら実現できるのか?を延々と考えている会社でした。
この概念、社員のわたしは理解できていますが、どういうことなのか?一般的にはいまいち分かりづらいのが、目下の課題です。
すこしでもクリエイターへのハードルが下がって創作を楽しんでみよう!と思えるひとが増えたらうれしいので、解説を試みてみます。
クリエイターってどういう意味?
先日"「クリエイター」って、どういう意味で使っていますか?"と社外の方に質問されて、わたしは以下のことを答えました。
プロ・アマ、個人法人問わず「なにかをつくるひと、全員」と解釈しています。たとえば「洗濯をしながら鼻歌をうたうひと」「そうめんを作りながら、薬味を10種類くらいそろえる」…日常から一歩踏み出して、生活を楽しくする工夫もふくめてすべて。とかなり広い意味で捉えています。
加藤さんのこのツイートも、すごく好きです。
note社内は創作を楽しんでいるひとばかりで、みんな輝いています。
ぜんぜん料理ができなかったのに、山口さんの自炊レッスンを受けて「なんでもみそ汁に入れたらうまくなる」と豪語するようになったnoteディレクター・平野くんとか。
このツイートを皮切りに、社内にふきのとう旋風(真野さんレシピ)を巻き起こしたnoteディレクター・志村さんとか。
突然チェロを習いはじめたエンジニア・ga9jiさんとか。
ひたすら自動販売機を収集しているエンジニアとか。
他にもやたらと絵がうまいひとたちがゴロゴロいたり、推しへの愛を語らせたら止まらないひとたちがたくさんいます。みんな、最高だよ。
noteがどんなひとを「クリエイター」と指しているのか?クリエイティブってどういうことなのか?加藤さんやnoteプロデューサーの徳力さんのnoteがすごく具体的なので、ご紹介します。
創作的な行為は人に幸福をもたらします。たとえば日記でも、料理でも、DIYでも、鼻歌でも、すべて創作的な行為です。
自分自身でなにかをつくると、不思議な幸福感がわき起こるのは、みなさん生活のなかで体験していると思います。(加藤さんのnoteより)
自分で自分をクリエイターだと思えないと、自然とそういった創作活動をすることも少なくなっていきがちです。
「私には文章なんて書けませんよ」とか「私も昔は絵が好きだったけど才能ないんで」とか「写真撮るのは好きなんですけど見せるほどでは」とか。
子どもの頃は、他人がどう思うかとか気にせずに、絵を描いたりお話し作ってたりしてたはずなんですけどね。(徳力さんのnoteより)
消費は他人のもの、創作は自分のもの
じつは先日、#noteお茶会のオンラインイベントで少しだけ話をしました。にぎやかしで茶々をいれる役割としての出演でしたが、すごく楽しかったです。
このイベントのテーマになったのも、まさに「クリエイター」ってどういうこと?でした。アーカイブ動画も残っているので、もし良かったら。
このイベントでも、たくさんの方の心に響いていた(気がした)セリフが、加藤さんが発した「消費は他人のもの、創作は自分のもの」。ひとがつくったものをただ受け入れるだけより、自分にぴったりくるものを自分で作れたほうが幸せじゃない? そんな話を社内でもよくしています。
本棚を買ったけど、ちょっっとだけ幅が余るんだよな(実体験)とか。在宅勤務で使っている机、あと少しだけ高いといいんだけど(実体験)とか。
加藤さんの名言で気に入っている言葉をもうひとつ。「世界は自分用にできていない、創作をすることで世界が近づいてくる」。
あの小沢健二さんも、まったく同じようなお話をされていて、驚きました。
わたしの場合。娘のためにマスクを作ったら、失敗して小さすぎて付けてもらえてないのですが(涙)。それでも、作れたことに自信はわきました!
これは「創作」と言えるのだろうか?わたしが「クリエイター」だなんておこがましい。そんなことを思わずに、まずはやってみたかったことを実践してみたり、心のなかにしまっていたことを書き出してみたりしてほしいです。
わたしも勇気をだして書いたAKBへの愛をきっかけに、声をかけてくれるひとが増えました。それも、1つのクリエイターとしての成果ではないでしょうか。ひとりでも創作を楽しむひとが増えて、noteがその助けの1つになれたら、このうえなくうれしいです!
おまけ
#noteお茶会 のイベントを視聴してくださったみなさん、ありがとうございました!うれしかったので、感想記事を紹介します。
見てくれたひとも、感想を書いてくれたひとも、みんなで作り上げるのがイベント!それってふつうの創作もおなじ!反応してくれるひとがいるからこそ、創作意欲がわくんだよな。が、あらためて気づいたことでした。