than he それとも than him
かつて、大学入学共通一次試験というものがあった時代に出された問題。
I am taller than ( ).
「私は、彼よりも背が高い。」
共通一次試験委員会は he を正解とした。
しかし在日の英語国民達から異議が興った。
「私たちは、he とは言わない。him と言う。」
戦後70年以上もの間、日本の中学高校では、
I am taller than he. と教えて来た。
「私」と「彼」という主語の立場にある語同士が比較されているので主格のhe がこなければならないというものだ。
当時、試験委員会は知らん顔を押し通し、逃げを決め込んで、その後何の釈明も無かったそうだ。
しかし、通常、英文の文末の代名詞は主格ではなく、目的格になりたがるというのが常である。そこで、
I am taller than him. が英語世界では使われるので him とする方が自然である。
どうしても he にしたいのであれば、
I am taller than he is.
とすれば、文法的には正しい。
I am taller than he. というのは、日本独自に発達した日本英語学の成果なのです。
つまり、日本以外では通用しない。
日本でしか通用しない英語を習っているんだから、いつまで経っても日本人がネイティブと会話ができないのは当然だ。