あの子の日記 「青い天使と缶ビール」
日本のどこかの、誰かの1日を切り取った短篇日記集
お風呂上がりの良い香りが部屋の中に漂う。ゆで卵みたいにつるんとした肌も、濡れた髪の毛も艶っぽい。
ぼやけた眉。眠たそうな瞳。淡い君の色をした唇。Tシャツは少しよれてるくらいがちょうどいい。
冷たいビールで乾杯して、今日の疲れをしゅわしゅわと溶かしていく。
つまみ代わりに共有するのは、お昼休憩のときだけ雨が止んだとか、信号に引っかからずに会社から家まで帰れたとか、そういう小さな可愛い幸せ。
心にどんよりかかった雲を、笑って遠くへ吹き飛ばしてくれるから、二人でいつまでも一緒にいたいと思う。
ビールを片手に笑う君。その君を見て笑顔になる僕。僕たちは最高にハッピーだ。
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あたまのネジが何個か抜けちゃったので、ホームセンターで調達したいです。