わたしの日記 「ざらついた愛たちよ」
あの子の日記 特別編
出会った人のアンバランスさに惹かれたり引いたりしながら、またひとつ歳をとった。23回目の年齢更新をして数日たち、やかましい道路沿いの小さなカフェでコーヒーにミルクを入れながらこれを書いている。
白いカップに注がれた温かいコーヒー。鼻がつまってよく分からないけれど、たぶんいい香りがしている。限りなく黒に近かった茶色はミルクと混ざって、やさしい茶色に変化した。
そんなコーヒーをスプーンでくるくる混ぜながら、相変わらず真っ白なカップをうらやましく思う。ミ