【目指せ安部公房】そうだんドットミーで相談してもらった話
2018年10月現在、豊洲市場移転と同じくらい巷で話題となっている「そうだんドットミー」を僕が受けてみたお話です。普通に書くよりも、好きな作家である安部公房の文章のように仕立ててみました。
社会人になってから早半年が経った頃です。僕は、「将来これをやりたい!」とか、「これを成し遂げたい!」とかいった人生における目標が無いこと、そして、目標が無いためにキャリアをどのように形成させていけば良いかわからず不安でした。果てしない砂漠の中を思いつきで書いた地図をもとに歩き回っているような状況。栄光を手にした人が見せる蜃気楼に日々惑わされ、疲弊する日々でした。そんな中、ツイートで情報がまわってきたとき、目指すべき位置が分かるのではないかと考え、使ってみることを決意しました。
申し込みをするとしばらく経って、日程と担当が決まった旨の連絡がありました。アドバイザーは上舞さん、アドバイザー一覧の左上、しっかりと角をとって次の一手で盤面を支配する位置に登場する女性でした。
当日10:00になってappear inをつなぐとすでに上舞さんはスタンバイしていて、挨拶の後、簡単な自己紹介をして頂きました。日曜日の午前にぴったりな、優しい声でした。カメラは切っていたので僕は相談中ずっと、画面上のグルグルか事前に作ったカンペを見ながらお話ししました。その後、事前に送っていた相談内容を確認し、ヒアリングに入っていきました。
まずは自分の状況を尋ねられました。新卒入社で半年が経過した頃であること、業種、職種、入社理由を答えました。今やっている仕事についてはどう思うかと聞かれたので、今やっている業務は楽しく、この分野で仕事をしていきたい思いがあることを伝えました。自分なりにどのようにキャリアに関して考え、行動しているのかもこのときにお話ししました。
以上のことを踏まえて、上舞さんが提案されたのは「振り返る時間を作る」ということでした。
今は社会人になったばかりなので、将来が漠然としていてもしょうがない。すぐにやりたいことや軸を明確にするのは難しいので、漠然としたものをすこしづつ明確にしていけばよい。と言っていただけました。
すこしずつ明確にしていくために、日々の業務の中で楽しかったこと・学んだこと・伸ばしていきたいところ等を例えば日報として残してみる。社内でロールモデルを見つけてどこが良いと思ったか考えてみる等の対応方法を教えてもらえました。
面談を受ける前に実は自分なりに色々と考えてはいたのですが、やはり、自分にはなかった観点からの意見が”はさみ”となって、それまでグルグルとメビウスの輪を回っていた思考を解放し、一つ新しい次元へ進んでいくような感覚を得られました。上記の解決策の他にも様々な発見がありました。例えば、プロに「あなたはがんばっているのでもっと自分のことを褒めてあげてください。」と言われた際、そういえば他人は褒めるけれど、自分をほめたことがないのに気づきました。「褒める」対象を無意識に他人だけと決めていたのかもしれません。自分自身はがんばっている、上手くやっていると褒めてあげることで他人と同様、精神的な疲労は軽減されていくのだろうと新たな発見に至りました。自分に褒められて自分は照れるかもしれません。でもそれでいいのでしょう。
このサービスは、他の方も述べられているように、自身の思考の整理を支えてくれることが大きいと思われます。アドバイザーの方は道案内のプロです。そして、自分のような人間にとっては、人事には話しにくいキャリアのことをプロに聞いてもらって、その上一緒になって考えてくれるというだけでものすごく価値のあるサービスだと思いました。自分に寄り添いながら不安を解消してくれるという姿勢を強く感じたので、安心して話すことが出来ました。
今現在キャリアに関して、仕事に関して悩みのある方は受けておいて損はない、むしろ得だらけのサービスではないでしょうか。迷っている時間があれば一度使ってみることをおすすめします。
砂漠は広大ですが、それは誰にとっても広大なものです。僕の場合はそれを知れたことが大きいです。砂漠での生活も幾分か楽になりました。これからまた、歩いて行きたいと思います。
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