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「本屋に行く」=「動物園に行く」
1月31日で宮崎市清武町にある「りーぶる金海堂クロスモール店が閉店します。残念でなりません。
かつて「水谷謹人の本」のコーナーを大々的にセッティングしてくれた本屋さんです。
「本屋に行く」というのは動物園に行くのと同じような意味があります。
もし、ライオンを見たいのであれば、ネットで検索し、YouTube動画で見ればいいのです。
動物園に行くというのは、〇〇を見に行くのではなく、文字通り「動物園」という空間に行って、動物園の雰囲気を楽しむために行くのです。
人によっては片道1時間以上かかることもあるでしょう。
それでもその車中の気持ちまで含めて「動物園に行く」なのです。
こういう体験、プロセスが極めて重要なのですが、
本を買いに行く場合、一冊のお目当ての本が決まっているのなら、
大抵の人はネット通販で買います。
私もそうです。
今すぐ読みたい、今すぐ本の内容を確認したい場合、Kindleという電子本を買います。翌日、図書館に行くよりも早く手に入れられますから。
そこまで急ぎではない場合でも、お目当ての本が決まっている場合、ネットで買うことが多いです。
しかし、本屋に行くのはお目当ての本を買いに行くのではなく、
「本屋」という空間に浸り、何か面白そうな本はないかと物色するために行くのです。だから本屋は知的アミューズメントスペースなのです。
ネット通販では絶対に出会えない本に出会えるのが何と言っても痛快です。
先日も小学校3年生の女の子の孫と本屋に行ったら、『かわいいのルール』という本を見つけ、すぐ買いました。
「本屋に行く」、この行為を楽しみたいものです。