絶対達成する人は「言葉の戦闘力」にこだわる
言いかえ図鑑に似た内容と言えばそうですが、横山さんの本はもっとビジネスに実践的な内容が書かれています。著書の中で2点、なんとなく感じていていたことをうまく言語化されていると思ったことをお伝えしたいと思います。なお、横山さんの著書は主に営業を中心として書かれているのですが、個人的には何にでも応用できると考えられるので、中々目標達成できない人にとっては刺さる内容も多いと思います。是非参考にしてみてください。
さて、一つ目は二章の働きがいです。
絶対達成できる人は仕事の喜びは、働いた後に感じると知っている
絶対達成できない人は「働きがい」のある仕事がしたい、と口にする
一瞬、ん?と思う方もいるかと思いますが、「働きがい」は「働く」の本質ではないし、「やりがい」は「やる」の本質ではない。「働きがい」も「やりがい」も結果論である。それを求めて働くわけでもないし、やるわけでもないということが具体例を交えながら論理的に説明されています。つまるところ、働きがいややりがいは、勇気を出して、覚悟を決めて何らかの行動をした後に覚える「感情」なんですよね。やる前から「働きがい」という感情を持てるかどうかなんてわからないということです。
私は何の仕事でも働きがいややりがいという感情は持てるのではないかと考えています。感情は自分の心の持ちようなのですから。
二つ目は五章の主体性です。
絶対達成できる人は部下の視座を高められるようにする
絶対達成できない人は「もっと主体的になれ」と部下にいう
絶対達成できない人の思いは部下をお持ちの方は一度は言ってしまったことがある人も多いのではないでしょうか。少なくともそう思っている人が多いのではないでしょうか。かく言うわたくしも、もっと自発的にやってほしいなあと常に思ってしまいます。
横山さんは部下に主体性を求めるのはそもそも間違いだという結論を出しています。これはちょっと驚きの考え方でした。さらには、主体的になるのに知的好奇心や内発的動機は必要ないと考えています。基本的には外発的動機付けが重要だという事です。確かに今まで長らくやってきて、自主性を尊重するだけでうまくいく人なんて、ほとんどいないんですよね。ここまでは驚いたもののすんなりと心の中に染み入ってきました。
ただ、絶対達成できるようになるには、自己啓発的な教育を行い、視座を高めることが必要だとおっしゃられておりますが、これは難易度が高いと感じてしまいました。私自身、まだまだという事なんでしょうか。
学生時代ももちろんですが、社会人になっても教育はつくづく大切だと思います。でも社会人になってからも勉強となると、学生時代何とかギリギリ乗り越えて来て、もう勉強したくないという人にとっては酷ですよね。私は学生時代には勉強そのものよりも勉強をやり方や楽しさを教えてくれる必要があると思います。今の学校教育に何かが足りないと感じている人は自ら学校を立ち上げて、自分で教育するのもわかる気がします。日本電産の永守さんの学校は気になりますね。
それでは長くなってきましてので、このあたりで終わりにしたいと思います。横山さんはたくさん著書がありますが、営業をやられている方は特におすすめです。今回もお読みいただきありがとうございました。