👍お客様劇場その1「くすぐったさを乗り越える秘策」
指圧師の醍醐味。
たった数十分、筋肉と対話しただけなのに、
不思議とその方の人生の一部を味わったような気持ちになれる。
「こないだ、こんなお客様が来たんだよ!」と友達から聞くような、他愛もない読み物としてお楽しみ頂ければ😙
(約1200字)
12月下旬、珍しいパターンのお客様がいらっしゃいました。
大学生男子3人組が、代わりばんこにマッサージを受けるとな。
聞けば、卒論を終えて、お疲れ様会の旅行だと言います。
人気観光地ならではですね。
1人目のAくんは、以前にもマッサージを受けたことがあるようだけど、あとの2人は初めて。
3人とも礼儀正しく、こちらから要望を聞き出すような会話を投げかけると、しっかりと答えてくれました。
私「お体でどの辺りが気になりますか?」
Bくん「えっと、腰から下、特に足ですね」
私「承知しました!」
ざーっとお体全体の様子を確認して、ふくらはぎを押していくと……
Bくん「っふふ!」
どうやらくすぐったそうです。
気を取り直して、足裏を……
Bくん「く、くすぐったいです!」
あらら。
ダメでしたか。
押し方を変えて再チャレンジ。
手のひらの広い面で押せば大丈夫そうだけど、親指で押すとくすぐったいのね。
そうなのです。
若い方はけっこうくすぐったがる方も多いのです。
30分の施術。
時間がだいぶ余ってしまうなぁ。
肩こりはあまり感じてないようで、肩や肩甲骨周りは軽くやってもちょっと痛そう。
よし❗️
ここは、困った時のヘッドだわ。
ヘッドはマッサージが苦手な人でも気持ちよく感じてくれる確率が高いです。
そして施術終了後。
「いやぁ〜、悔しいです!足をほぐしたかったのに、くすぐったがる自分が不甲斐ない!」
と、めっちゃ悔しがるBくん。
私「はははー。けっこうくすぐったがる方も多いんですよ〜」
3人とも施術が終わって、
コワーキングスペースのカフェテーブルでお茶を飲みながら、今後の旅程について話し合っている男子たち。
私は少し離れた所でベッドメイキングをしていたので、自然と会話が耳に入ってきました。
Bくん「ヘッドが気持ちよくて、寝おちしちゃった!でも足裏がくすぐったすぎて!」
Cくん「え?俺、足裏はぜんぜん平気。ももの前がやばかった!」
Bくん「もも!?ももは平気っしょ!足裏の方がやばい」
Cくん「足裏は俺、いつも犬に舐められてるから、余裕!」
Bくん「えっ。……うちも犬いるけど、チワワだからさ。うんたらかんたら……」
それをクールに聞いているAくん。
(´-`).。oO
犬の種類の問題かよっ‼️
男子の会話ってアホで可愛いわぁ〜🥰
卒論お疲れ様でした!
貴重な旅の時間を使って、マッサージを受けてみようと思ってくれたことに感謝です。ありがとう❗️
私も親指だけに頼ってないで、広い面で当てて、かつ、ほぐせる技を身につけようと思った出来事でした。
最後までお読み頂き、ありがとうございました🐶