「何か」を求めて荒波へ
こんにちは、モリヒロトと申します。
この度、超ホワイト企業に転職をして、精神と時間の余裕を手に入れたので久々のnoteの更新です。
今回は下記の目次に従って、
・こないだEvisJapという会社に転職したよ
・モリはこんな感じのキャリア論を持っているよ
的な内容を書いていきます。
0.はじめに
本題の内容に触れる前に、簡単に私の自己紹介をさせてください。
森裕人(もりひろと)
1993年生まれの27歳
妻、子供2人との4人ぐらし
麻布高校→早稲田大学先進理工学部
外資系メーカー:営業
(2016/04〜2019/03)
日系メガベンチャー:Webマーケティング、Webディレクション
(2019/04〜2020/10)
(株)EvisJapで経理、総務、人材管理、事業開発など(2020/10〜)
2020年10月より、(株)EvisJapという同名のYouTuberのサポートを行う企業に転職することになりました。
この会社は、多くの方に多様な価値を提供するために、インフルエンサー活動に止まらず、様々な事業にチャレンジしています。
EvisJapに入社するまでの経緯と現状、これからなどについては、需要と相談しながらまた別の機会で書いてみようと思ってます。
自己紹介はここまでにして、少しずつ本題に触れていきます。
今回の転職、私としては人生2回目の転職となります。
①グローバル合計で社員10万人超の外資メーカー
↓
②グループ合計で社員数千人の日系メガベンチャー
↓
③社員4人、マンションの一室がオフィスのスタートアップ(?)
こう見てみると、会社の規模感としては確実にスケールダウンし、
企業としての安定性も順調に下がっていっている気がします。
社員数で企業規模を測るのは些か雑な気もしますが、
年間総売上、株価総額など、どの指標をとっても、
「スケールダウン」は事実と言って差し支えないでしょう。
さぁ転職すっか、そうなったとき、周囲の人たちは
冷ややかな、不安に満ちた目でこう言ってきます。
「その会社は安定しているの?」
私は新卒入社した1社目に勤務している間に結婚し、子供が生まれておりましたので、転職を検討する際には、必ず家族のことをも含めて考えます。
当然、妻にも相談しますし、多大なる恩義のある自分、妻の両親にも心配かけないように相談します。
1社目がどっしりとした大企業で、給料も福利厚生も働き方も完全に整備されていたこともあり、
「安定しているのか」
が議論の争点になりがちです。
当たり前といえば当たり前です。
業績が下がれば給料が下がるかもしれない、組合なんてあるわけもないから不当な賃下げも平然と行われるかもしれない、
もっとひどい場合、会社が潰れれば家族4人で露頭に迷うかもしれない
名前も聞いたことがない得体の知れない企業で働きたい、と(一応、社会的に)責任ある立場の自分が言い出したら不安になるのは当たり前です。
こうなった場合、少しでも自分の決断を理解し、ほんのちょっとでも不安感を軽減してもらうために、周囲の人には丁寧に説明する必要があります。
一度目の転職も、二度目の転職も私の主張の軸は変わっていません。
1社目で3年働いて感じたことです。
「会社の安定が自分の生活の恒久的安定には繋がらない」
なぜそう思ったのか、どういうことが主張したいのか、説明します。
1.安定なんて存在しない
被雇用者目線での企業の安定性ってなんでしょうか。
終身雇用?
福利厚生?
ホワイトな働き方?
勤務年数を重ねていけば昇給していく仕組み?
何を差すのかはその話者と文脈によって色々と意味合いは変わるんだろうと思いますし、実際魅力的な部分も多いです。
しかし、そんなものは幻想になりつつあります。実際、今の20-30代ぐらいは終身雇用なんて期待できないことを大なり小なり自覚しているはずです。
また、此度の新型ウイルスはその幻想を幻想たらしめる顕著な影響を社会に及ぼすことになりました。名だたる大企業すらも大きなダメージを受け、変化を余儀なくされています。
実際、私がかつて働いていた会社も営業人員の削減の流れが強まっているそうです。
私の経験においては、1社目での勤務が3年目に差し掛かった際に、
「会社の安定性なんて概念は意味がないんだなぁ(小学生並みの感想)」
と感じていました。
グローバルとしての業績の悪化、DXが進む中でのオフライン営業への疑念、などによりかなりの数の早期退職希望者を募り始めました。(リストラの幾分かましなパターン)
自分は若かったこともあって対象にはなりませんでしたが、
「明日は我が身」感があり、転職活動を開始します。
2.生殺与奪の権を他人に握らせるな
「会社の安定性」を議論すること自体が無意味になった中、どうやって生きていくべきでしょうか。
2年前の私は焦っていました。
突然クビになったらどうする?家族はどうなる?そもそも自分一人だってどうやって生きてくんだ?
自分には何のスキルもない、営業経験があると言っても業界を出てしまえば0からのスタートと変わらない、、、
3年間ただ思考停止で営業だけをやっていた私は会社にとっては都合の良いソルジャーにはなっていましたが、その会社が何らかの事情で私を雇っていけなくなったらどうしましょう?
会社だって私たちに出来る限り誠実に対応しようと苦慮してくれるでしょうが、
想像し得ないレベルの大きな風によってあっという間に吹き飛ばされていくことだってあり得るのです。
自分の人生を生きるのは自分でしかありません。周囲の人、企業、社会、国、、、これらに自分の人生を委ねて生きるなんてあまりに無計画で無責任です。
「安定した会社だから自分の人生だって何とかなるっしょ」という慢心だらけだった私ははっと気づくことになります。
何があろうとも家族と自分を守るために、強くなるしかないのだと。
もちろん、
「どんなことがあっても自分が会社を支えてやるぜ」
「結果を残して常に会社に求められる人材であり続ける!」
といった考え方を持って取り組み続けることは素晴らしいと思いますし、
全く否定する気はありません。
私は上記のような背景以外にもちょっとした不満や、そろそろ飽きてきたし新しいチャレンジしたいなぁ、みたいな気持ちも含めて転職する決断をしました。
1回目の転職においては、伸び盛りの会社におけるビジネスの進め方、考え方を勉強したく、Web/IT系メガベンチャーのマーケティング部に転職します。
実際、1社目の3年間とは比べ物にならないぐらい濃密で質の高い時間を過ごすことができました。たったの1年半でまだまだビギナー中のビギナーではありましたが、ふにゃふにゃだった25歳ぐらいの時に比べれば、遥かに強度が増したような気がしています。
その分、負荷も相応にかかっており、常にボロボロではありましたが、、、笑
2回目の転職はちょっと疲れてしまった、という部分や下記に示す内容を含めれば、概ね思考の流れは同じです。
3.そこにある「何か」を求めて荒波へ
私がEvisJapに入社したのは2020年10月ですが、実はその1年ほど前から副業という形で様々な業務をお手伝いしていました。
メインタスクは経理で、決算を行ったり、税金を支払ったりしていました。経理業務以外にも、撮影のための物品を用意したり、イベント開催を手伝ったり、ECサイトの立ち上げ、在庫管理、CS、、、など手伝えることはなんでもやらせてもらっていました。
事業の拡大に伴い、業務量はどんどん増えており、本業との両立が怪しい兆しを見せていたので、1年間の間に2回ぐらいは「正規雇用してみんか?」とフジにふっかけたりしていました笑
お互いのタイミングや状況が合わず、1年間は副業社員でしたが、この度、タイミングが合致し、晴れて正規雇用となったわけです。
何故、EvisJapで仕事をしたいと考えていたのか。
それは「やりたいこと、得意なことが見つかるかもしれない」と思ったからです。
1社目で営業、2社目でマーケティング、と2職種の経験を積む中で、面白い瞬間があったり、やりたいことやれてるなー、と思う一方で、慣れてくるとどうしても「もっと自分に向いてること、楽しいことってないのかな」と欲が出てきてしまっていました。
自分はこれといって得意なことや好きなこととして誇れるものはなく、ビジョンもなく漠然ととりあえず目の前に転がっていることだけに集中するタイプです。
特に不満のない環境で、何となく上手くいってるからいいか、そんな感覚で今まで生きてきた気がします。
26歳の時に人生で初めての大きな挫折を味わい、自分のことを見つめ直す時間がありました。
ダメな自分と向き合いまくって結構辛い時期でしたが、自分のことを好きになれる自分の要素も見つけ出すことができました。
それは、「好奇心」でした。
未経験のことは何でもやってみたいと思うし、初めてやることは大抵面白いです。
知らないことがあればその瞬間検索ボックスと向き合います。
初めて会う人がいる飲み会が結構楽しみだったりします。
飽きてしまうことも多いけど、スタートは絶対楽しいんです。
仕事についても同じで、経験したことないことに対して失敗を繰り返しながら、そのうちできるようになる、というレベルアップしているような感覚がたまらなく好きです。
一方で、まぁ大体できるようになったかな、というフェイズになってしまうと徐々に興味を失ってしまいがちでした。
もっともっとブラッシュアップしていけばクオリティを向上させられるだろうし、その道を極めて達人として活躍する道があることも知っています。
けど、細かいPDCAを回し始める段階ではすでに「なんか新しいことやりたいぞ、、、」とムズムズしてしまっていました。
そういった自分の特性がわかっていく中で転がってきた「EvisJapへの転職」という議題はすごく魅力的なものでした。
EvisJapはYouTuberとしての活動を軸に様々な事業を展開していくことを目標にしています。すでに動き出しているものにシーシャとアパレルがありますが、今後も様々な分野でチャレンジを続けていく予定です。
そういった目標を掲げる会社である以上、自分は0→1のフェイズに常に関わり続けることになります。そういった環境に身を置く魅力(私にとっての)は2点あります。
①ライフワークが見つかる可能性がある
②常に好奇心が満たされ続ける可能性がある
たくさんの事業に関わっていく中で、「徹底的にこの事業をやりたい!」と熱中できるものが見つかるかもしれません。
例えば、私がシーシャを軸にしたビジネスにすっかりはまり込み、全てのリソースを使い、長い年月をかけて取り組むかもしれません。
そういったものが見つからずとも常に新しい新しい何かに携われるので、それだけでも十分幸せです。
実際、シーシャ事業は立ち上げから関わっていますが(というか立ち上げ中ですが)、毎日財務局と電話したり、税関に足を運んだり、中国の工場と揉めたり、とにかく刺激的な毎日を過ごさせてもらっています。
前途洋洋ではなく、目の前には荒波、手元にはボロボロのいかだ、どこまで泳いだら降りていいのかもよくわからん、そんな状況でがむしゃらにか細いオールを振り回し続けています。
穏やかな海をクルーズ船で回遊していた今までの人生とはまるで違っています。
波で船が揺れればただただ文句だけを言い、転覆したら会社のせい、そんな心算だった気がします。
今は、もし船が波にとられて沈んでしまえば間違いなく自分にも大きな責任があると思っています。絶対にそんなことが起きないよう、組織を強固にするためにちょこちょこ補修をしているつもりです。できる限りみんなで気持ちよく航海できるように日々全員で工夫を重ねています。
どれだけ会社の財政が厳しくなっても「金なさすぎて草」と笑って過ごしていける仲間と仕事ができるのは幸せなことです。おそらく船がバラバラになって海の海蘊と消えても、裸一貫でまた泳ぎ始めるだけなんだと思います。
4.最後に
2020年は結局混乱のままに1年が終わってしまうことになりそうです。
来年がどうなるかもわかりません、2020よりはマシかもしれないし、2020よりも遥かに悪い状況に放り込まれるかもしれません。
そういう意味では世界中のどこにも、凪のように風も吹かない、波もない落ち着いた場所などないのかもしれません。
足を一歩踏み出すのは怖いかもしれませんが、その荒波の先には何か予想もしない自分しか見たことのない世界があるかもしれません。
泳いでる最中だって案外楽しいものです。一度溺れたら二度とチャレンジさせてもらえないほど厳しい世の中でもないです。
私は、来年が今までで一番楽しい1年に出来るよう、本気で取り組むつもりです。
公約はしませんが、noteもちょこちょことあげようと思いますので、
生暖かい目で見守っていただけますと幸いです。
2020年、最後の投稿にふさわしそうな締め括りになったんじゃないでしょうか。
今年は色々とお世話になりました。
来年も是非応援してください。
2021年が皆様にとっても素晴らしい価値のある1年になることを心より祈念しています。
ここまで読んでくださってありがとうございました。
それでは、また。
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