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#21 幅広く教養を身に付け、話題の引き出しを増やす / 人間関係を深める仕事の習慣

こんにちは、森本千賀子です。
人間関係を深める仕事の習慣 (10)です。

幅広く教養を身に付け、話題の引き出しを増やす

深い知識と高い教養を持って話せるテーマをいくつか持っておく一方、浅くても幅広いジャンルの教養を身につけておくことも大切です。

「この人ともっと話したい、時間を共有したい」と思ってもらえるためには、やはり人間としての幅を広げ、引き出しを多く持っておくべきだと思うのです。

そこで、私もこれまでにいろいろなジャンルでの活動にチャレンジしてきました。

たとえば、

  • いろいろなジャンルの講座や教室でレッスンを受ける(陶芸、生け花、フラワーアレンジメント、料理、テニス、ゴルフなど)

  • コンサートや演劇などを鑑賞する

  • スポーツを観戦する

  • 美術館や博物館などに行く

  • 国内外のいろいろな場所に旅行に行く

  • 自己啓発セミナーに参加する

その中には「おもしろい」と思って続けたものもあれば、「自分には合わないな」と感じて1回きりで終わったものもあります。でも、たとえ1回でも、その経験は貴重な財産になります。出会った方がそれを趣味としているなど、話題に上がった際には、実体験をベースにした意見や感想を述べることができます。

「いろいろなことを体験してきたから、どんな話題を振られてもある程度は対応できる」という自信がつけば、人と接することに対して気持ちの余裕も生まれるでしょう。

いろいろなことを体験してみると、話題の引き出しが増える以上の収穫もあります。
「自分には向いていないかも」と思いつつチャレンジしてみたことで思いがけない発見ができ、興味が深まることがあるのです。

私にとっては、「陶芸」がそうでした。私は基本的に、人とおしゃべりしたり、アクティブに動いていたりする時間が好きです。ですから、陶芸のように1人でもくもくと作業に集中するものに対しては苦手意識がありました。ところが、思い切ってチャレンジしてみると、「無心になれる」ことが意外に心地よく、こんな時間を持つことも大切だと気付いたのです。

さらに、陶芸の経験は、人との縁を深めることにも役立ちました。あるクライアント企業の社長が陶芸を趣味としており、熱海に自分の窯まで持っていらしたのです。当然、陶芸の話題で盛り上がり、その窯で自分の作品を焼かせていただいたりして、その社長との親密度はぐっと高まりました。

「○○がご趣味なんですか。私もやったことあります!」「○○に行かれたのですか。私も行ったことがあります!」

なお、経営者とのお付き合いが多い方でしたら、「歴史」に関する教養を深めておくのもおすすめです。経営者には、歴史小説などを好む方が多いように見受けられます。年齢を重ねると、日本人のルーツを知りたい、今の日本社会の価値観がどのように築かれてきたのかを検証したい、という好奇心が湧いてくるようです。

特に、戦国時代に興味を持つ経営者は多いです。さまざまな武将の戦術や人心掌握術などは、経営の参考になるところが多いのでしょう。「戦国武将の中では誰が好きですか?」などとたずねてみると、その人の価値観や思想なども推し量ることができます。

大河ドラマなどは、時代を反映して企画されますし、比較的話題に挙げやすいので、歴史の知識を持っておいて損はありません。

他にも「禅」や「論語」など思想や哲学に関する知識は、日常の仕事やプライベートにも良い影響を与えてくれるだけでなく、話題に挙げたときに「教養が深い人」と感じていただける効果的なテーマだと思います。

世代の異なる方々とのお付き合いがあるなら、その世代の「流行」についても教養を深めておくといいでしょう。たとえば、食事会の後にカラオケに行くような機会がある場合は、相手の世代の流行曲を覚えておくとかなり盛り上がります。
今ではユーチューブなどの動画サイトでいろいろな時代の曲が聴けたり映像が観れたりしますので、活用してはいかがでしょうか。

お客様や周囲の人々とよりよい関係を築き、あなたのビジネスがより大きく、喜びに満ちたものとなるよう、人生がキラキラと輝かしいものになるよう、心よりお祈りしています。

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