#11 アポは「素敵な人に出会える」チャンス! / 出会って、即、心をつかむ「雑談」の技術
こんにちは、森本千賀子です。
出会って、即、心をつかむ「雑談」の技術 #11です。
アポは「素敵な人に出会える」チャンス!
ビジネスにおいて新しいつながりを作るためには、会いたい人・企業などに「アポイントを取る」ことから始まります。
特に営業職の皆さん、しかも新規顧客開拓をミッションとする方々にとって、もっともストレスを感じる場面の一つが「アポ取り」なのではないでしょうか。「連絡とる前から憂鬱……」という声も聞こえてきそうです。
私も、新人時代には未取引の会社にアプローチする電話営業を日課としていました。当時はまだインターネットが存在しない時代。電話帳や会社年鑑、会社四季報などをめくりながら、かたっぱしから電話をかけたものです。当然ながら、ほとんどの会社は相手にしてくれません。
電話営業をしたことがある方なら誰しも経験があるかと思いますが、電話をガチャ切りされたり、「こっちは忙しいんだ!」と怒られたりもしますよね。アポイントが取れないどころか、こうした冷たい反応を受け続けると、どんどんモチベーションが下がり、苦痛に感じてくる方が多いと思います。
だけど、「どうせ断られる…」、「また怒られるのでは…」というマイナスの感情は、電話の向こうの相手にも伝わるもの。第一声から自信なさげな電話がかかってきても、相手は話を聞いてみたいという気にはならないでしょう。
さて、この電話営業、当時の私はとても楽しんでいました。
電話をかけるというアクションは、「素敵な人との出会い」につながるものだと考えていたからです。
「早く電話をしなければ、素敵な出会いのチャンスを他の人に奪われてしまうかもしれない!」と、はやる気持ちで電話をかけていました。
電話の向こうにいるのはどんな人なんだろう。出会ったら、どんな関係が築けるんだろう――そんな想像をして楽しんでいたものです。
あっさり断られたとしてもめげません。「この人、私に会うことができずに損したな」と考え、すぐに次に移ります。
自分自身が、新たな出会いに対する「ワクワク感」を持っていれば、自然に声も弾みます。
「私は必ずこの人の役に立てる。会えてよかったと思われる」と信じていれば、その自信が相手に伝わります。そうすれば、相手も「ちょっと会ってみようかな」という好奇心が湧いてくるものです。
また、電話をかけるときは、デスクの前に鏡を置いておくのも有効です。それを見ながら、笑顔で話すことを意識してみましょう。声を通じて表情も伝わるもの。自分が生き生きとした表情で話せているか、常に意識してはいかがでしょうか。
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お客様や周囲の人々とよりよい関係を築き、あなたのビジネスがより大きく、喜びに満ちたものとなるよう、人生がキラキラと輝かしいものになるよう、心よりお祈りしています。