#3 企業ホームページのチェックは、事業内容の確認だけで済ませない / 出会って、即、心をつかむ「雑談」の技術
こんにちは、森本千賀子です。
出会って、即、心をつかむ「雑談」の技術 #3です。
初回アポまでの事前準備①
訪問する前に、相手企業のホームページに目を通しておくのは、基本中の基本ですよね。皆さん、すでに実行されていると思います。ただし、会社概要/事業内容/商品・サービスを確認するだけで終わってはいないでしょうか。それだけでは、雑談の話題としては使いにくいかと思います。「御社ではこんな事業を展開されているのですね」「そうですよ」で話が終わってしまいます。
話題の糸口をつかむなら、こんなページにも注目してみてください。
●社長あいさつ
広報担当者が無難な内容で作成したと思われるものも多いのですが、こだわりがある社長は、自分自身で執筆しており、そのキャラクターや考え方が色濃く表れていたりします。社長と面会できるのであれば、あいさつ文を引用して「この言葉が響きました」といったように話題を振るのもいいでしょう。社長がこだわりを持って書いたものなら、喜んで話してくれると思います。「この人は自分に共感してくれる」という信頼感にもつながります。
●社長、役員陣のプロフィール
細かく掲載されている場合はぜひチェックを。面会相手の出身分野(技術畑・マーケティング畑・営業畑など)によって、話を振る切り口も変わってきます。相手が得意とする分野の話を振れば、饒舌になっていろいろと話してくれることもあります。ホームページに載っていない場合は、お会いしたときに「入社されてから、どんなお仕事を担当されてきたのですか」などと聞いてみてもいいでしょう。
●取引先
相手の取引先に、自分が何らかの縁を持っている業界や会社があれば、話題として使えます。
例えば、「○○業界に顧客が多いのですね。私も何社かお取引している会社があります」
「△△社さんとお取引があるのですね。私の大学時代の友人が勤めています」といったようにです。
もちろん、取引先の業種や属性から、その会社がどんな分野で強みを持っているのかも推察することができるので、その点についても会ったときに質問してみましょう。その会社と取引が始まった経緯についてたずねてみるのも手です。
●ブログ、ツイッター
その会社のカルチャーがつかめますし、最新のニュースや出来事もわかります。
例えば、会社の商品やサービスの話題だけでなく、経営者や社員の日常の出来事なども紹介しているようであれば、フレンドリーでオープンな社風であることが想像できます。
他サイト・ブログへのリンク、フォロワーの顔ぶれなどからも、その会社を取り巻く状況が見えるでしょう。
●採用情報ページ
商談で訪問する立場としては関係ないと思いがちですが、意外と役に立ちます。新卒採用向けであれば、学生でも理解しやすいように事業内容や将来ビジョンを説明しており、正規の「事業紹介ページ」よりもわかりやすかったりします。また、どんな職種を募集しているか、どの事業分野・職種を特に強調してアピールしているかによって、その会社が今後注力していこうとしているポイントも見えてくるでしょう。
「社員の声」が紹介されていることもあり、業務の流れやカルチャーもつかめます。
動画など、凝った作りになっている部分はその会社の「自慢ポイント」であり、強くアピールしたいものです。動画は面倒と思わずに、ぜひ目を通しておきたいものです。
また、中途採用でどんな職種の募集を行っているかでも、今後の事業戦略が読み取れます。
なお、その会社の情報だけでなく、その会社が属する業界のマーケット状況も調べておきましょう。ネットで「○○業界 市場」「○○業界 動向」などと検索すれば、手軽に情報入手でき、大まかな状況がつかめます。
競合会社はどこなのか、同業他社との違いはどこなのかを押さえておくことで、相手へのヒアリング中に課題の本質をつかみやすくなるでしょう。
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お客様や周囲の人々とよりよい関係を築き、あなたのビジネスがより大きく、喜びに満ちたものとなるよう、人生がキラキラと輝かしいものになるよう、心よりお祈りしています。