#47 相手の中で、自分の「存在感」を高めるアプローチを
相手にとって、自分の存在が「たくさんの取引先の一つ」にとどまることなく、より強く印象付けるためには、コミュニケーションツールをうまく使いこなすことも大切です。
中でも、取引がしばらく途切れていたり、密なコミュニケーションができていなかったりする場合など、油断すると疎遠になってしまいそうな場合にも、なるべく自然な形でつながりを保ちたいものです。
そのためのポイントは、
●コミュニケーションアイテムをフルに活用する
●大勢の中に埋もれてしまわないよう、「目立つ」工夫をする
●タイミングを逃さない
だと思います。
ここでは「なかなか会うことが出来ない相手」を動かす、電話のちょっとしたコツを紹介します。
■電話では、声にも「表情」を持たせる
自分の想いや感情を相手に伝えるためには、表情が豊かであることが大切なポイントですよね。声も同じ。私は電話で話す際、声のトーンも意識するようにしています。
声を聞くだけでも、相手が「笑顔でいる」「頭を下げている」といった姿は伝わるものです。ですから、私はあたかもその人が目の前にいるつもりで、感情を込めて言葉を発しています。コミュニケーションに「臨場感」を持たせるのです。
そして、相手のどんな言葉にもひるまず、正々堂々と大きな声で話します。
お願いをするときも、謝罪を伝えるときも、ボソボソと話すのではなく、ハキハキとした口調を意識しています。
声だけのコミュニケーションだからこそ、やましさや後ろめたさは一切ない、誠意を持って真正面から向き合おうとする姿勢が、はっきりとした声のトーンから伝わるものだと思います。
「電話には出てくれるが、面会のアポイントがなかなかとれない」という方は、電話の声を意識的に弾ませてみてください。「この人と会うと楽しく有意義な時間が過ごせるかもしれない」…そんな期待感が相手に生まれ、面会のチャンスがつかめるかもしれません。