#14 「時間・お金の使い方」から、相手が大切にしているものが見えてくる / 人間関係を深める仕事の習慣
こんにちは、森本千賀子です。
人間関係を深める仕事の習慣 (3)です。
「時間・お金の使い方」から、相手が大切にしているものが見えてくる
相手が興味を持っていること、好きなことをどのようにして聞き出すかは、慣れていないとなかなか難しいと思います。ビジネスの相手に、いきなり「あなたの趣味は何ですか?」などと切り出すのは不自然ですし、相手も戸惑って、逆にぎこちない空気になりかねません。
自然に聞き出すには、「時間の使い方」を聞くところから始めるとスムーズです。タイミングとしては、次のアポイントや作業スケジュールの確認で手帳を広げているときがチャンス。
●「土曜日は御社はお休みですか?週休2日ですか?」
●「この週は祝日がありますね」
●「もうすぐ連休(GW、夏休み、年末年始休暇)ですね。御社のお休みはカレンダー通りですか?」
…といった話の流れで、
●「お休みの日は何をされているんですか?」
という質問につなげられます。
休日をどう過ごしているかで、その方が大切にしていること、趣味・志向性の方向などがつかめます。それについてさらに突っ込んで質問することで、価値観を探ることができます。
「通勤時間の過ごし方」を聞いてみる手もあるでしょう。
相手企業のオフィスの立地について「便利な場所ですね」などと切り出すのは不自然なくできるかと思います。
●「**さんはどちらから通われているんですか?」
といった質問につなげ、通勤時間が長いようなら、電車内での時間の過ごし方をたずねてみましょう。
●「本を読んでいる」
→「どんな本を読まれるのですか?」
「最近読んでよかった本はありますか?」
●「音楽を聴いている」
→「どんな音楽(アーティスト)がお好きなんですか?」
●「スマホでニュースをチェックしている」
→「最近気になっているニュースはありますか?
…などと話題を広げることができます。
「週末は何をされていますか?」
さて、休日の過ごし方をたずねると、「買い物に行く」と答える方も多くいらっしゃいます。これもチャンス。「どんなことにお金を使うか」は、その人の志向性や価値観を反映しています。どんなお店に行くのか、どんなものをよく買うのかをたずねてみましょう。
業績が好調な会社の方であれば、「ボーナス」を話題にする手もあります。チャンスのタイミングは年2回ですが、ボーナスが支給されたらどんなことに使うのかを聞いてみるのもいいでしょう。
なお、休日やお金の使い道などを話題にすると、「家族」が出てくることもありますが、これもチャンスです。ご家族の話をお聞きすることで、ビジネスとは異なる表情を見ることができ、その方を「支えているもの」を伺い知ることができます。
会議室で雑談に持ち込めなかった場合は、出口へ向かう廊下を歩きながら、さりげなく聞いてみましょう。そこで出たキーワードを覚えておき、関連する情報を仕入れておけば、次回お会いした際にその話題を広げることができます。
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お客様や周囲の人々とよりよい関係を築き、あなたのビジネスがより大きく、喜びに満ちたものとなるよう、人生がキラキラと輝かしいものになるよう、心よりお祈りしています。