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大人の水遊び理論|知っているだけで水泳の難易度が下がる豆知識

今年も残すところ
あと3日。

先日
「背泳ぎの基本姿勢がわかりにくい!」
と、ご質問頂きました。

それは
「胸は張るけど、お腹の力は入れる」
という、不思議な姿勢が原因です。

胸は張るけど、下っ腹には力を入れる。
横から見ると、このような姿勢ですね。

しかし、
多くの方が最初にぶつかる壁が
「胸を張ると、腰も一緒に反る…」

⬆︎胸張ると腰も反る!

や、
「お腹に力を入れると、背中も一緒に丸まる…」

⬆︎お腹に力を入れると背中もまるまる!

と、いう姿勢になってしまいます。


このような現象が起こるのは当然のことで、
人間の身体には、
Aというある動き(胸を張る)と、
Bというある動き(腰を反らせる)のように
連動してセットで動きやすい動き
と、いうものがいくつかあるからです。

それらは陸上での
生活に必要な動きとして
脳みそにインプットされているのです。

例えば、
脚に力を入れる…と、
背中に力を入れる…は、
セットで連動しています。

これは、
座った姿勢から、脚に力を入れて
立ち上がるときに、
背中に力を入れないと
前に転がってしまい危険なため、
その連動が身体に自然と染み込んでいるのです。

立ち上がるときに、背中に力が入らないと…
そのまま前に、転がってしまいます。(水泳の飛び込みは、この動きなんですよね!)


しかし、
それらはあくまでも
陸上で必要な連動です。

そんな日々培ってきた連動が
水中での動きを不自由にしてしまうことが
多くあるわけです。


もちろん、
他のスポーツでも…

例えば、
野球やサッカー、ゴルフ、
ボクシングなどの他の競技でも
それら連動をズラさなくてはいけない
シーンはあります。

わかりやすいのは、
サッカーや格闘技ですね。

“フェイント”をかけるときに
あえて連動をズラし、
サッカーでは、
ドリブルで相手を抜いたり、
ボクシングでは、
相手のガードを下げたりします。

ゴルフや野球なども
下半身が先に動いて、
次に上半身が動くので、
連動のズレはありますね。


この“連動のズレ”が
群を抜いて多かったり
陸上スポーツと逆だったりするのが
水泳だと私は考えています。

それが、
水泳は習わないとなかなかできない
…と、言われる理由です。


この連動している動きを
ズラすことを専門用語で
「分離」と言います。


私の「大人の水遊び理論」は
この「分離」を
如何にわかりやすく、
可能ならば
いつの間にかできるようになってしまうように
と、考えられています。


次回のブログでは、
その「分離」についての
背泳ぎの具体的な水遊びのコツを
ご紹介させて頂きます!


お楽しみにされて下さい!

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