Q&A.レース中は何を考えていますか?
ご質問、頂きました!
ご質問ありがとうございます!
思考と体の動きをリンクさせるのって
とっっっても難しいですよね!
私の経験を踏まえて
お答えさせて頂きますね!
①距離による思考の違い
私は基本100〜200mの種目が
メインなので、
短距離〜中距離の種目になります。
ただ、100mと200mでは
陸上で言うと
200m走と800m走ぐらいの違いがあります。
なので、、、
「レース前」に考えることは
100mのときは
「全力で!」というイメージで。
200mのときは
「冷静に!」というイメージで
泳ぎます。
②レースでの優先事項
レースのときに速く泳ぐためには
ピッチが鍵を握ります。
どんなトップスイマーでも、
レース後半で疲れくると、
ほぼ確実にピッチが遅くなります。
と、いうことは、
そのベストスピードを維持するためには、
「そのベストピッチを継続」する
必要があります。
DPS(ストローク数)は
その結果についてくるものなので
「少しぐらい泳ぎが崩れても構わない」
というつもりで挑んだ方が
結果に繋がりやすいです。
③本番に強くなる練習法
そのために
練習でレース以上のスピードを要求される
練習を行う必要があります。
レペテーションやブロークンという
メニューがその練習の一部です。
しっかりウォーミングを行い、
入念にドリルなどで
泳ぎを整えたあとに行います。
これらレペテーションやブロークンの
練習のコツは「無心で泳ぐ」です。
頭の中を真っ白にし、
脳からの筋肉への指令を
何にも妨害されず
届くように挑むことが重要です。
そこを忘れないように
練習を行えれば
必ずレース(本番)に強くなります。
トップアスリート達は
レース中は「無心」で泳ぎ、
そのレースが終わってから
撮影動画を見たり、コーチの話を聞いて
「あ、そっか!」と思い出しながら、
レースを振り返ります。
…なので、
「レースに出たら、
思いっ切り泳いで楽しむこと」
ですね。
これがとっても大事だと
私は良くチームメンバーにも
話しています。
④誰もが陥る「思考の隙」
私も、世界マスターズにて
200mの自由形に出た時に感じましたが…
「ん?10コースって、意外に壁と近いな…」
と、思った瞬間、、、
「プール深い!」
「水温低いな…」
「隣速くない?」
「自分のペースが遅い?」
と、一気に雑念が頭から溢れ
イメージ通りのレースができませんでした。
脳に「思考の隙」を与えてしまったわけです。
一方で、その1ヶ月後の
地元横浜国際プールでのレースで
100m自由形と200m自由形に
リベンジしました。
娘が初めてレースを観に来てくれたこともあり、
「これは、父の意地を見せるしかない!」
…と、腰を据えていました。
レース前も常に
「世界マスターズの自分に勝つ」
ということに全集中していました。
結果、
世界マスターズのタイムよりも好タイム、
シーズンベストを達成し、
どちらも優勝することができました。
※20年ぶりの優勝でとても嬉しかったです。
⑤経験が体の動きを鈍らせる
経験を積めば積むほど、
その経験が邪魔をしたり、
欲が出たりしてしまいます。
そうなると「無心で泳ごう!」
という気持ちになるのが難しくなります。
常に初レースのフレッシュな気持ちで、
何か新しくチャレンジをするような
目標や課題を決めると良いですね。
ちなみに、
チームとらふぐでは
同じ種目ばかりに参加せず
専門距離以外へのエントリーをしたりします。
その間に
別の種目でスプリント力をアップさせ、
体力を変化させてから
専門距離に戻したりしました。
⑥まとめ
話はそれてしまいましたが、
レースのときに考えていることは、
「何も考えていない」でした😂
レース中は
とてもクリアな状態です。
※苦しくなってくると脳内の天候も曇ってきますが…
もし良かったら
参考にされて下さい!