月桃染め
しばらく間が空いてしまいましたが、
Instagramのフォロワー様から
月桃の葉を頂いたので、
月桃の草木染めレポートをまとめたいと思います。
月桃(ゲットウ)について
絹糸を染める
ネットで検索,,,
アルカリ性にすると
赤褐色の媒染液を作れ、淡いピンクが作れるということが分かりました。
しかし、絹糸など動物繊維は
アルカリ性が弱いので
染色液を作った後、
中和させなければいけません。
そこで、1番液と2番液でそれぞれ酸性、アルカリ性の染液を作りました。
[準備]
①絹糸はぬるま湯で汚れを落とす。
②ミョウバンで先媒染(30分浸す)
③洗い流す
④月桃を1時間煮込む(1番液)、ざるに漉して更に新しい水で1時間煮込む(2番液)
2番液に数秒、浸し(動物繊維は、アルカリ性につけるとフェルト化して繊維が壊れてしまいます)
すぐに酸性の1番液に浸しましたが
着色は難しかったです。
そこで、2番液に1番液を少量づつ入れて
pH7にしました。
染液の温度も下がってしまったので
80℃ほど(絹が耐えられる温度)まで温めて
30分ほど絹糸をつけました。
※香りについて
フォロワー様から、臭いが気になる方もいるかもと心配して頂きましたが
薬膳のような身体にいい香りでとても心地よかったです。
きれいな淡いピンク色になりました。
右の糸は、煮出した後、月桃をそのまま浸して3日間放置した染色液で染めました。
ほんのり濃く染まりました。
草木染めは、同じ植物でも同じようには出ません。
私のやり方が正解ではないとは思いますが
月桃をアルカリ性にして、
染色液を作り、
その後中性にpH値を変化させた
絹糸を染める方法です。
どなたかの参考になれば幸いです。
最後に、月桃という貴重な植物を贈ってくださったフォロワー様に感謝致します。
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