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月桃染め

しばらく間が空いてしまいましたが、
Instagramのフォロワー様から
月桃の葉を頂いたので、

月桃の草木染めレポートをまとめたいと思います。

月桃(ゲットウ)について

ゲットウ(月桃、学名:Alpinia zerumbet)は、ショウガ科ハナミョウガ属(アルピニア属)(Alpinia)の常緑性多年草。沖縄の地方名で、サンニン、サニンなどともよばれる[6]。
Wikipedia
種・花・果実・葉・根茎が利用され、飲料用、食用、滋養保健、薬用に使われる[6]。高い抗菌力と防腐作用のほか、去痰作用から気管支炎や鼻炎に効果があるといわれている[6]。葉から取った油が甘い香を放つので、アロマオイルや香料として使用されたり、虫よけの効果もある。特に変種のハナソウカ(Alpinia zerumbet var. excelsa Funak.&T.Y.Ito)には精油含量が多い。

種子は乾燥させ、主に健胃、整腸の効果を持つ薬として使用。または飲用される月桃茶には、ポリフェノールを多く含んでいる[6]。

抽出成分に、高い植物ウイルス防除効果があることを、岡山県農林水産総合センター生物科学研究所と東京大学が発見している[8]。 
Wikipedia





フォロワー様から
月桃入りますか?と聞かれたとき

初めて聞いた植物で、

沖縄など、南国でしか手に入らないと分かり
すごくワクワクしました。

貴重な植物を頂けて感謝しかないです。
しかも、葉っぱを細かく切って下さってて
素敵な方とのご縁に感謝です。


絹糸を染める

ネットで検索,,,

アルカリ性にすると
赤褐色の媒染液を作れ、淡いピンクが作れる
ということが分かりました。

しかし、絹糸など動物繊維は
アルカリ性が弱いので
染色液を作った後、

中和させなければいけません。



そこで、1番液と2番液でそれぞれ酸性、アルカリ性の染液を作りました。

[準備]
①絹糸はぬるま湯で汚れを落とす。
②ミョウバンで先媒染(30分浸す)
③洗い流す
④月桃を1時間煮込む(1番液)、ざるに漉して更に新しい水で1時間煮込む(2番液)

左が2番液 /  右が1番液
2番液 アルカリ性 pH10/  1番液 酸性 pH4

2番液に数秒、浸し(動物繊維は、アルカリ性につけるとフェルト化して繊維が壊れてしまいます)
すぐに酸性の1番液に浸しましたが
着色は難しかったです。

そこで、2番液に1番液を少量づつ入れて
pH7にしました。

染液の温度も下がってしまったので
80℃ほど(絹が耐えられる温度)まで温めて
30分ほど絹糸をつけました。

※香りについて
フォロワー様から、臭いが気になる方もいるかもと心配して頂きましたが
薬膳のような身体にいい香りでとても心地よかったです。

きれいな淡いピンク色になりました。

左1日目/右3日目の染色液


右の糸は、煮出した後、月桃をそのまま浸して3日間放置した染色液で染めました。
ほんのり濃く染まりました。

草木染めは、同じ植物でも同じようには出ません。
私のやり方が正解ではないとは思いますが

月桃をアルカリ性にして、
染色液を作り、
その後中性にpH値を変化させた
絹糸を染める方法です。

どなたかの参考になれば幸いです。


最後に、月桃という貴重な植物を贈ってくださったフォロワー様に感謝致します。

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