ゆかりねっとの音声認識を向上させる
前紹介したバージョンより、使いやすくしたお話。
以前、ゲーム配信でつかわれる「ゆかりねっと」と、ノートテイクアプリをつなぐ紹介をしました。ゆかりねっとは、音声認識を使ってゲーム主の声を認識させて出てきた文章を、ボーカロイドにしゃべらせて配信させるための「リアルワールド→バーチャルワールド」音声変換ソフトみたいなものです。
この前の実験では、ノートテイクアプリ「まあちゃん」と、繋ぐAPIアプリって形で実装しました。しかし、ソフトがおおくてめんどくさいですよね。ってことで、今回はバージョンアップして APIアプリだけで直接UDトーク®と繋がるようにして、簡単につかえるようにしました。
1.インストール
バージョンアップなので、インストールだけは同じようにやってみてください。
バージョンは 2017 Release 55N(9) から対応します。これをまずはインストールしましょう。
それから、ゆかりねっとを入れておきます。
2.ゆかりねっとの設定
Google Chrome のかわりに、ゆかりねっとコネクターを指定してください。
(Chrome のかわりに通信します。ちょっと強引な方法で実現しているので、簡易表示のキャラクターが出なくなるんですが、これはご愛敬ってことで今の所は許してください。ゆかりねっとに別オプションで実行できるような仕組みがあれば、対応したいとおもいます)
3.UDトークの設定
自宅のWiFiに、パソコンとスマホをつなぎましょう。そして、スマホにはUDトーク®をいれておきます。
起動したら、設定をしましょう。
ここでやることは、「接続先(サーバー)として起動する」をONにすることと、単語登録アカウントを無料発行してログインすることです。
単語登録をつかえるようになると、認識しづらかった言葉を、希望する形で表示することができるようになります。
Google音声認識だと、辞書編集はできないので、結構苦労することになりますから、この機能がつかえるのはとてもメリットがあるかと思います。
そうすると、トップ画面に、近くの接続先がでるので、これを開きます。
4.ゆかりねっととつなぐ
ゆかりねっと自体の設定が終わったら、音声認識をONにしましょう。
そうすると、ゆかりねっとコネクターが起動します。
以前はまあちゃんが必要でしたが、今回からUDトーク®と直接接続ができるようになりました。
UDトーク®とつなぐを選び、得たい結果を選択します。UDトーク®の本体側で言語設定をすれば、翻訳結果も得られます。なので、UDトーク®に英語で話して、ゆかりねっと側では日本語で…なんてこともできます。まぁ、遊んでみてください。
そしたら、接続先リストから、スマートフォンを選んでつないでください。
あとは、スマートフォン側から話しかけるだけです。
ちなみに、無料ユーザは1タップで30分まで、連続認識ができます。UDトーク®のアドイン課金で無制限に変更もできますので、長時間の配信で使いたい人にも良いかもしれません。(まぁ、30分毎にボタン押せば 無課金でいけます)
この音声認識システムはAmiVoiceのクラウドシステムを採用しています。ビジネス向けに展開されている音声認識だけあって、認識精度は高いです。キャラクターの名前とかは、単語登録してあげればしっかりでますので、ためしてみてください。
というわけで、ゲーム配信とかバーチャルユーチューバーをやるときには、かゆいところに手が届く音声認識エンジンをつかってみてはいかがでしょうか?