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「💦=急いでる」ってなんで理解できるの

年末に図書館で借りてきたら、毎日狂ったように読み聞かせを求められたのがこの本。年末年始の連休中、一体何度読んだことやら…


愛らしいパン屋さんの物語

ちいさなひつじさんが営むぱんやさんが舞台のお話です。
おおきいぱん、ころころまんまるぱん、ながーいおぱん…ひつじさんは毎日いろんなぱんを作り、さまざまな動物たちが買いに来てくれるのです。
「ねえねえ きょうは、どんな ぱん?」という問いかけがリズミカルで楽しい絵本です。

けむりの形にも要注目です!


思わぬ発見の瞬間

ひつじさんが一生懸命ころころころころ「ぱんだね」を丸めるシーン

読んでいてちょっとびっくりしたのは、
小さめの「ぱんだね」をひつじさんが一生懸命丸めているシーンを読んだときのこと。
ひつじさんが汗をかいている描写を見てわが子は「ひつじさん、いそいでいるね」と言ったのです。


絵本表現の理解と成長

以前、別の絵本を読んでいるときに、
見開きページの同じ背景の中で、登場人物たちが左右それぞれのページに描かれている場面がありました。
大人が見れば、左側のページでAという行動をとったあとに、右側の場所まで移動してBという行動をしている描写――というのがわかると思うのですが、
小さなわが子にはそれが理解できなかったようで「これは同じ人?」と困惑した様子でした。

また、別な絵本での話。登場人物が遠くから移動してくる様子を連続写真のように描いたイラストを見ても、以前のわが子にはその状況が理解できていない様子でした。


子どもの理解力の不思議な発達

「まだうちの子にはちょっと早かったかな」と思っただけで、それほど気にしていたわけではないのですが、
こういう漫画的表現?は、「いつ、どうやって身に着けていくものかしら?」と漠然と考えておりました。

なので突然、汗をかく描写で「いそいでいるね」という言葉が出てきてびっくりしたわけです。
結局、「どうして身に着けたのか」は謎のままですが、「💦=急いでいる」は3歳にも通じます(n=1)!


毎回違う楽しみ方

ちなみに、このページだけめちゃめちゃ早口で急いでいる風に読んであげると、わが子はキャッキャして喜んでくれます。

パンをつくるひつじさんを応援したり、おいしそうなぱんは残らず口に入れるまねをしてみたり、毎度毎度、違った楽しみ方があるようです。

ある日は「ねぇねぇ今日はどんなぱん?」に「〇〇(←自分の名前)ぱん!」と答えたので、「どんなパン!?」と尋ねると、「おへそとー、目とー、おみみがあってー…」と説明してくれました。自分のアイデンティティはまずおへそからなんだ…と笑ってしまいました。



今回紹介した絵本はこちら🍞🐏

「ひつじぱん」
あきやまただし/作・絵、鈴木出版


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