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冬の足跡

雪はいろいろなものを覆い隠してくれます

きっと冬の足跡もこれを書いている今

溶け また 雪が降り

今ではもうどこに何があったのか
私の記憶にしか残らない

ちなみに私の記憶力はそんなに自信がない
そのためにnote.を始めたようなものだから

というわけで

冬の足跡を少しだけご紹介します

この足跡を見るだけで
想像がつくほどの慌ただしさ

鑑識官にでもなったように
細かい所まで見たくなってしまいます

くっきりと残るスニーカー
これはスタッフの足跡
バランスよく足全体で踏み込んでいるのが
よく分かる
静かな性格を表すように
何故か片足しか見えない

上の方に乱雑に菱形の靴底があるのが私の足跡
既に記憶にないけれど
何やらとても忙しそうだ
私もそんなにせわしい方ではないはずだが

きっとこの時は
あっちやこっちに行ったり来たりする
うちの犬たちの動向に
私も右往左往していたのだろう

こう冷静に見ていると
無機物の靴を履いた私たち人間の足跡と

冬の大地 もとい 冬のコンクリートに
裸足で縦横無尽に愛らしい肉球を
全力で踏みしめて歩く犬の足跡

まさに熱量の違いがハッキリと分かる

雪の溶け具合が全く違うのだ

さすが冬が本番の大型犬

この足跡から湯気でも立ち上らないか
今度しっかり観察してみよう

うちの目の前の

小さな小川にかかっている木の橋の上

軽トラのタイヤ痕と
まあまあのサイズの鳥の足跡を発見した

白い雪の上に白鷺(シラサギ)の足跡なんて
何と風流なことだろう

とワクワクして調べてみたところ

残念ながら…

ハシボソガラスだったようです

カラスはぴょんこぴょんこはねているイメージだけど

このハシボソガラスは微妙に流線形を描いて
後趾の爪を引きずるように歩いている

なんとも言えず微笑ましくすら感じてしまう

犬たちに負けず劣らず
カラスだって久しぶりの雪に酔いどれて
千鳥足になるのかもしれないね

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