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TMSと神経発達症 ~もるげんよもやま話~

新しいコーナーを作ってみました。
なんか、もるげん的に一言言いたいこととか、感じたこととか。
そんなことをさらぁっと書いていく感じです。

最初のよもやま話はこの話題です。

わかる界隈では「ああ、あそこね」というあのクリニック。
ほぼ名指しでようやく問題視され始めましたね。

発達障害――以下は神経発達症と称します――は現代精神医学では決して語り外せない一大ジャンルです。
幼児期から成人期まで、多くの精神科医が診ています。
かくいう私も神経発達症が一応、専門という感じです。

自分も児童精神科(の見習い)として、このクリニックは非常に問題視をしていました。
精神神経学会も2020年に「対象外の人にrTMSをやっちゃだめよ!」と言っています。

https://www.jspn.or.jp/uploads/uploads/files/activity/rTMS_20200919.pdf

……まあ、学会はこれを言うだけで、実効性のある行動は起こしていないのですが(把握する限り、で)。

あと、本件の問題点についてですが、
例えば「まだ結果が出ていないだけじゃないか?」的反論もあります。
しかし、それなら臨床試験としてしっかり手順を踏んで、金をとらずにやるっていうのが”正しい”医療の在り方です。
その辺りは柏先生のツイッター(現X)を参考にしていただければ。

この先生、学会などで公演しているときはなるべく聞いているのですが、本田先生と同期とだけあって、頭もいいしユーモアもあって面白い先生です。
さっきHPを覗いたらめちゃくちゃきれいになってた……。
あの平成に取り残された感じのブログ、好きだったんだけどなあ。

さてはて、本題に戻ります。
うん十万、うん百万というローンを組ませ、効くか効かないかよく分からん治療をやらせる辺り、なんともなあ、としか言いようがないです。

一方で、こういった”エセ医療”に対して碌に対応をしていない学会や政府は本当にこれでいいのかな、とも思います。
特に学会のそれは「ワイらは注意したから、違反してたやつはそいつらが悪いんやで!」といったような、自由主義的な責任逃れをしているようにも思えます。
この辺りの構造的な批判は、そのうちどこかで。

今回の共同さんの記事はナイスプレーです。
是非、こういうことはどんどんやっていただきたいものです。

最後まで読んでいただきありがとうございます。
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