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NOTEでのオリジナル記事

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#プロセス指向心理学

夢見の術:その本質と奥義

私にとって「夢見の術」は、大きなテーマの一つです。 昔、「夢見の技術」というグログ・サイトも作りましたし、このNOTEでも夢見に関するマガジンをまとめています。 ですが、「夢見の術」というのは、一般にほとんど知られていませんし、実践はかなり難しいものなので、試しても諦めてしまう人がほとんどでしょう。 まあ、それは、瞑想でも、魔術でも、なんでも同じなのですが。 そういう私も、「夢見の術」の研究家ではありますが、決して実践家と言うほど、実践をしているわけでもありませんし、優秀

3つのレベルの意識と瞑想

意識の3つのレベルという観点から、それぞれのレベルの意識を変えるプロセス、方法についてまとめます。 具体的な部分では、仏教、人智学、プロセス指向心理学の理論と実践について触れます。 意識の三つのレベル この稿では、意識に「合理的意識」、「夢的意識」、「直観意識」という3つのレベルがあるという図式で考えます。 この3つのレベルの意識の大まかな特徴は、思考の観点からは、「論理的/連想的/直観(直感)的」です。 それぞれの意識で使用されている重要な要素は、「概念的言語/象

意識について 3(瞑想、インド思想、神秘主義、心理療法の観点から)

「意識について」の第3編です。 今回は、瞑想や、インド・仏教思想、神秘主義、ラディカルな心理療法の観点からの考察です。 瞑想的な状態で体験される特殊な変性意識を考えて、意識のマトリクスやメタ意識の意味について考えます。 かなり長めの投稿です。 瞑想における変性意識状態 脳科学で注目されている意識論に、「注意スキーマ理論」というのがあります。 これは、主体としての自己の内部モデル(の表象)と認知対象を関係づける注意スキーマが存在するとする理論であり、自我意識、自己認識が